プロセス変数

プロセス変数

プロセス変数とは、プロセス内で値などを格納することのできる入れ物です。プロセス変数は、開始済の業務プロセスごとに個別に存在します。プロセス変数に代入された値は、そのプロセスが一回流れる間、上書きされない限り常に保持され、同一のプロセスである限り自由に利用することができます。
プロセス変数は以下の5種類があります。

表 プロセス変数の種類

種類 利用可能なシーン
文書 アクティビティからSmartDB の文書を使用するために利用する文書型プロセス変数です。開始バインダ定義と文書作成ロボットで文書情報格納先としてプロセス変数を代入します。
文字列 イベントハンドラ限定で使用可能な、文字列型プロセス変数です。
数値 イベントハンドラ限定で使用可能な、数値型プロセス変数です。
アカウント イベントハンドラ限定で使用可能な、アカウント型プロセス変数です。アカウントを複数保持することができます。
論理値 イベントハンドラでのみ使用可能な、文字列型プロセス変数です。真または偽を値として持つことができます。

表 上記のプロセス変数の基本形・変数型・代入値

種類 基本形 変数型 代入値
文書 doc 文書型 文書
文字列 string 文字列型 文字列
数値 number 数値型 数値
アカウント account アカウント型 アカウント
論理値 bool 論理値型 “true” または“true以外の文字列”

※ 論理値に代入する文字列に関して、代入値”true”は真となり「TRUE」と表示され、入力する文字列は半角英字で大文字小文字は区別しません。”true以外の文字列”は偽となり「FALSE」と表示されます。

■ 文書型プロセス変数doc
文書型のプロセス変数は、開始バインダ定義または文書作成ロボットで生成した文書を格納する変数です。

プロセス変数docに文書を代入すると、汎用アクティビティおよび承認アクティビティで生成した文書に対して閲覧・編集などの操作を行うことができます。
また、文書型プロセス変数docはプロセス変数の値をSmartDB文書の「文書リンク」「バインダ参照ボタン」に部品データとして設定する操作が可能です。

■ イベントハンドラで設定するプロセス変数
イベントハンドラで代入/使用可能なプロセス変数として以下の4種類があります。

  • 文字列型プロセス変数string
  • 数値型プロセス変数number
  • アカウント型プロセス変数account
  • 論理値型プロセス変数bool

下記の操作が可能です。

  • SmartDB 文書の部品データからプロセス変数へ代入する。
  • プロセス変数の値をSmartDB 文書の部品データとして設定する。

■ プロセス変数の表記
プロセス変数は「”基本形” + “数字”」で表記され、”数字” 部分には01~30の数字を当てはめる事ができます。

ex. doc01, account05, number10