ドラフト版と正式版

業務プロセス定義にはドラフト版と正式版があり、どちらか1つを必ず保持する必要があります。 また、1つの業務プロセス定義にドラフト版と正式版はそれぞれ1つのみ作成することができます。

■ ドラフト版
ドラフト版の業務プロセス定義は編集が可能であり、定義が不完全な状態でも保存できます。 ドラフト版の状態では利用者はプロセスを開始することができず、利用するためには定義の整合性を完全な状態にして「正式版として公開」する必要があります。 新規作成、再利用またはインポートされた業務プロセス定義は、「ドラフト版」として登録されます。
※ ドラフト版の編集ができるユーザは業務プロセスの定義更新権を持っているユーザのみです。

■ 正式版
正式版の業務プロセス定義は、業務プロセス定義の整合性が完全な状態で「正式版として公開」されたものとなります。 正式版となったプロセス自体を編集することは出来ず、編集するためにはドラフト版を編集する必要があります。 また、その際ドラフト版の業務プロセス定義を更新しても、再び公開するまでプロセス自体の権限以外の定義部分については更新されず、既に開始済のプロセスには影響を与えません。
正式版の業務プロセス定義は、公開と非公開の2つに分類されます。

■ 公開

公開された業務プロセスは実際に利用者が利用する事が可能になり、開始権を持つ利用者の「開始可能業務」に追加され、業務プロセスを開始することが可能になります。 公開中は、削除できません。

■ 非公開

非公開の業務プロセス定義は利用者が業務プロセスを開始することができません。 また、非公開の業務プロセス定義は削除できます。

ドラフト版と正式版の作成タイミングについては、下記の図のようになります。

表 ドラフト版と正式版の操作

操作 ドラフト版 正式版公開 正式版非公開
作成
閲覧
編集
削除
コピー
正式版として公開
公開
非公開
プロセス開始
インポート
エクスポート

※ 各操作はそれぞれの権限を持つユーザのみに限られます。 権限については【業務プロセス定義の権限定義表】を参照してください。

■ 正式版とドラフト版の権限の関係について
- 正式版から作成されたドラフト版の業務プロセス定義は、編集時には正式版の権限の影響を受けます。
例)正式版に更新権限があって、ドラフト版に更新権限がなくても、ドラフト版の編集が可能です。

  • 新規作成されたドラフト版の業務プロセス定義は、編集時にはドラフト版の権限の影響を受けます。