複数台構成環境でのバックアップ
複数台構成環境でのバックアップを実施する手順を記載します。
バックアップ手順
Webサーバの停止
SmartDBサーバのバックアップを実施する際、ユーザからのアクセスを遮断するため、事前にWebサーバを停止する必要があります。Webサーバの停止手順を以下に記載します。
※ 複数台構成の場合、すべてのSmartDBサーバのWebサーバを停止する必要があります。
すべてのINSUITE®サーバ/すべてのSmartDBサーバのWebサーバを停止します。
- Webサーバ停止(すべてのINSUITE®サーバにrootユーザでログインして実施)
# /etc/rc.d/init.d/httpd stop
- Webサーバ停止(すべてのSmartDBサーバにrootユーザでログインして実施)
# service tomcat stop
# /etc/rc.d/init.d/apache2 stop
共有ディレクトリのバックアップ
共有ディレクトリ領域のバックアップ実施手順を以下に記載します。
※ 複数台構成の場合、ファイルサーバ上でバックアップを実施する必要があります。
- バックアップ実施例(ファイルサーバにrootユーザでログインして実施)
# cd /export/home/
# tar zcvf /tmp/backup/hibiki_backup.tgz SDB
tgzファイルが作成されたことを確認します。
DBサーバのバックアップ
DBサーバのバックアップ実施手順を以下に記載します。
※ 複数台環境の場合、DBサーバ上でバックアップを実施する必要があります。
※下記例では、INSUITEのデータ(iseadminユーザのデータ)もバックアップを取得しています。INSUITEのデータバックアップについては、『INSUITE アドミニストレーションガイド』を参照してください。
- Oracle環境でのバックアップ実施例(DBサーバにrootユーザでログインして実施)
# su – oracle
$ expdp iseadmin/iseadmin directory=BACKUP_DIR dumpfile=exp_ise_backup.dmp schemas=iseadmin
$ expdp hibiki_admin/hibiki_admin directory=BACKUP_DIR dumpfile=exp_hbk_backup.dmp schemas=hibiki_admin
- MySQL環境でのバックアップ実施例(DBサーバにrootユーザでログインして実施)
# mysqldump --single-transaction -u iseadmin -p isdb > /tmp/backup/exp_ise_backup.dmp
# mysqldump --single-transaction -u hibiki_admin -p hibikidb > /tmp/backup/exp_hbk_backup.dmp
dmpファイルが正常に作成されたことを確認します。
システムファイルのバックアップ
システムファイルは、SmartDBの設定に関する情報が記載されています。初回バックアップ時、または設定変更時にバックアップを実施してください。
システムファイルのバックアップ実施手順を以下に記載します。
※ 複数台構成環境の場合、すべてのSmartDBサーバのシステムファイルをバックアップする必要があります。
- バックアップ実施例(rootユーザでログインして実施。また、以下の処理を全てのSmartDBサーバで実施)
# cd /etc
# tar zcvf /tmp/backup/hibiki_system_backup.tgz hibiki
# cd /opt/jakarta-tomcat
# tar zcvf /tmp/backup/tomcat_system_backup.tgz conf
tgzファイルが作成されたことを確認します。
Webサーバの起動
Webサーバの起動方法を以下に記載します。
※ 複数台構成の場合、すべてのSmartDBサーバのWebサーバを起動する必要があります。
INSUITE®サーバ/すべてのSmartDBサーバ上のWebサーバを起動します。
- Webサーバ起動(INSUITE®サーバにrootユーザでログインして実施)
# /etc/rc.d/init.d/httpd start
- Webサーバ起動(rootユーザでログインして実施。また、以下の処理を全てのSmartDBサーバで実施)
# /etc/rc.d/init.d/apache2 start
# service tomcat start