standalone.shについて

standalone.shはJavaプログラムの呼び出し用のスクリプトです。このスクリプトを使用してJavaプログラムを呼び出すことで、呼び出したプログラムでSmartDBのAPIを使用することが可能となります。

このスクリプトの使用用途はインストール、バージョンアップに必要なプログラムの実行、及び作成したアドオンプログラムの実行です。使用方法の詳細については、『インストレーションガイド』『アドオンサンプルプログラム説明書』を参照してください。

使用するための準備

1./home/hibiki/bin/にstandalone.shを配置し、オーナー、実行権限を変更してください。

# chmod 744 /home/hibiki/bin standalone.sh
# chown hibiki:hibiki /home/hibiki/bin standalone.sh

2.コマンド実行前に下記、【環境変数】を参照し、必要な環境変数を設定してください。

※64bit環境でご使用される場合、環境変数JVMOPTの値に512MB以上を指定するようにしてくださ¥い。

  • 環境変数の設定例
# export JAVA_HOME=/opt/jdk11
# export HIBIKI_USER=1000024
# export JVMOPT=-Xmx1024m

環境変数

standalon.sh実行時の環境変数は下表の通りです。

表 standalon.shの環境変数

項目 説明
HIBIKI_USER 処理実行時の実行ユーザとして使用するユーザのMIDを指定します。
未指定の場合はMID=1000000(システム管理者)になります。
HIBIKI_LOCALE 実行ユーザのLOCALEを指定します。
未指定の場合はシステムのデフォルト設定を使用します。
HIBIKI_TIMEZONE タイムゾーンを指定します(GMTやJSTとして指定)。
未指定の場合はシステムのデフォルト設定を使用します。
HIBIKI_CHECK_SCHEMA 実行時にSmartDBのDBスキーマチェックを行うかどうかを指定します(trueかfalse)。
未指定時はtrueとして動作します。
HIBIKI_WEBAPP_HOME hibiki.warの配置先ディレクトリを指定します。
未指定時は/opt/jakarta-tomcat/webapps/hibikiになります。
HIBIKI_CONF SmartDBのメインの設定ファイル(通常ならhibiki.xml)をフルパスで指定します。
SmartDB本体とは別の設定ファイルを指定することも可能です。
未設定時には/etc/hibiki/hibiki.xmlになります。
HIBIKI_CONF_DIR HIBIKI_CONF以外の設定ファイルの配置場所を指定します。
未指定の場合はHIBIKI_CONFの指定ディレクトリになります。
HIBIKI_MODULES_HOME SmartDBの関連モジュール配置場所を指定します。
未指定の場合はHIBIKI_CONFの指定ディレクトリになります。
EXTRA_CLASSPATH 実行対象のプログラムなど、追加で読み込むクラスパスを指定します。
未指定の場合のデフォルト値はありません。
JAVA_HOME javaのインストール先を指定します。
JVMOPT 実行時にjavaVMに与えるメモリを指定します。
※64bit環境でご使用される場合は、512MB以上が推奨値となります。処理内容によって必要なメモリ量は変動します。ここでは処理に必要なメモリを指定するようにしてください。

使用方法

standalone.shはオプションなしでは動作しません。オプションを指定せずに実行した場合--helpの内容が表示されます。

以下に2種類のstandalone.shの実行例を記載します。実行時オプションの詳細については下記【実行時オプション】をご参照ください。

※standalone.shの実行は必ずhibikiユーザで実行してください。

【アドオンプログラムの実行例】

以下の実行例は/home/hibiki/batch/にビルドしたアドオンプログラム(sample.jar)を配置してある事を前提とします。

1.環境変数を設定します。

# export EXTRA_CLASSPATH=/home/hibiki/batch/

2.standalone.shのあるディレクトリに移動します。

# cd /home/hibiki/bin/

3.hibikiユーザになり、サンプルプログラムを実行します。

# su - hibiki
# ./standalone.sh –jar sample.jar

実行オプション

standalon.sh実行時のオプションは下表の通りです。

表 standalon.shの実行時オプション

項目 説明
--help 実行時オプションの説明が表示されます。
--version 本スクリプトのバージョンが表示されます。
--printcmd javaの起動設定がオプション付きで表示されます。
--printenv 関連する環境変数が表示されます。
(各環境変数の設定については下記「環境変数」の項参照)
--print-classpath 読み込み対象となるクラスパスの一覧が表示されます。
--print-classpath-nl 読み込み対象となるクラスパスの一覧が1つ毎に改行されて表示されます。
--jar myjar.jar arg1 arg2 jarファイルを指定してjavaプログラムを実行します。
引数については対象のプログラムに依存します 。
--mypkg.myclass arg1 arg2 クラスパスを指定してjavaプログラムを実行します。
引数については対象のプログラムに依存します。