RPAのためのロボットアカウントと設定
RPAのためのロボットアカウントについて説明します。
ロボットアカウントとは
ロボットアカウントは、RPAのために最適化されたユーザです。
一般ユーザとは異なる動線でSmartDBを利用することができます。
■主な特徴
- ログイン画面は不要で、特別なURLを呼び出せば、セッションが生成されます。
- ユーザですがアカウント選択画面から閲覧したり、指定することはできません。
- バインダやプロセス定義に権限を追加することなく、使用できます。
- 他のユーザに権限を付与するなどの権限の変更に関する操作はできません。
■権限
次の権限が予め付与されています。下記以外は動作に制限があります。
- バインダとキャビネットの閲覧権限
- バインダの編集ロックと解除
- 文書の作成
- 文書の更新
- 文書の閲覧
- 文書の削除/ゴミ箱から戻す
- 文書のロックと解除
- 文書の一括操作
- プロセスの開始
- プロセス定義の閲覧
- プロセス実施/代行
■制限事項
ロボットアカウントには制限事項があります。
- 文書を操作すると既読ユーザとしてカウントされます。しかし、既読ユーザとしては表示されません。
- IMPのアプリを閲覧することはできません。
- 「よく使う業務一覧」の使用はできません。
ロボットアカウントを使用するための設定
ロボットアカウントを使用するには、アカウントに関する設定ファイルを作成し、APサーバに配置します。
ファイルパス:/etc/hibiki/
ファイル名 : robot.xml
設定例
<?xml version="1.0" encoding="utf-8"?>
<robot>
<name>SmartDBロボット</name>
<password>u7WwVXqL</password>
<email>admin@mail.dreamarts.com</email>
<locale>ja_JP</locale>
<timezone>JST</timezone>
</robot>
設定項目
ロボットの属性のうち、下記を指定可能です。
属性 | デフォルト | 説明 |
---|---|---|
name | ロボット | ロボットの名前を指定します。更新履歴や実施履歴などに表示されます。 |
password | なし | デフォルトの設定は存在しません。なお、設定がない場合は、ロボットが無効になります。 |
root@localhost | メール通知などに使用するアドレスを指定します。 | |
locale | SmartDB APサーバのロケール | - |
timezone | SmartDB APサーバのタイムゾーン | - |
設定ができない、規定の属性は下記のとおりです。
属性 | 説明 |
---|---|
MID | 1000001 |
所属組織 | トップ組織 |
ユーザ種類 | 一般ユーザ |
ロボットアカウントを使用する
robot.xmlを作成したら下記のURLを呼び出すだけでセッションの作成、確認、無効化ができます。 セッション作成以降は対象のバインダやプロセスを直接指定し、操作してください。
目的 | URL | 説明 |
---|---|---|
セッションを作成する | /hibiki/RobotSession.do?type=user | ログイン画面が表示されます。ユーザのログインIDとパスワードを入力してログインしてください。 ※「一般ユーザ」でログインできます。「ファイル共有限定ユーザ」「ログイン不能ユーザ」ではログインできません。 ※このログイン画面で作成したセッションは独立して存在します。同じユーザが他ブラウザでログイン・ログアウトしても影響されません。 |
セッションを作成する | /hibiki/RobotSession.do?password=xxx | passwordには設定ファイルで指定したものを渡します(※非推奨) |
セッションを確認する | /hibiki/RobotSession.do | - |
セッションを無効にする | /hibiki/RobotSession.do?func=logout | - |
各画面のHTML属性
文書一覧画面
TR属性:class="dataRecord"
<tr id="linedata_${dbrec.recordId}" class="dataRecord LineData”>
<tr id="linedata_${dbrec.recordId}" class="dataRecord LineData2”>
TD属性:name="部品キー"
<td class=“data_cell” name="itemKey1">
文書詳細画面
TD属性:name="部品キー"
<div class=“view-mode” id=“i10525_10017_view-mode”>……</div>
<td class=“data_cell” name=“itemKey1”>
文書編集画面
DIV属性:id="i(dbid)_(itemId)_edit-mode または itemkey="部品キー"
<div class="smartdb-item" id="itemId_i10005_10003" itemkey="TEXTBOX" itemtype="Text" itemid="10003">