一括処理(プロセス実施、編集、削除、再計算、帳票出力、インデックス再作成)

概要

文書一覧の一括処理メニューから以下の処理が選択できます。

表 一括処理の種類

一括実施 文書一覧から、ログインユーザがアクティビティ担当者、または代行者として実施が可能な文書を絞り込み、同一のアクティビティを一括で実施できます。
アクティビティの一括実施処理時に、選択した部品の一括編集処理も可能です。
一括編集 文書一覧から、文書の編集権限を持つ文書を絞り込み、複数文書の複数部品を一括で編集できます。
一括削除 文書一覧から、文書の削除権限を持つ文書を絞り込み、複数文書を一括で削除できます。
(Ver.3.2.1より使用可能な機能です)
一括再計算 文書一覧から、文書の編集権限を持つ文書を絞り込み、複数文書の自動更新部品や評価式を一括で再計算できます。
(Ver.4.1より使用可能な機能です)
一括帳票出力 文書一覧から、文書の帳票出力が可能な文書を絞り込み、複数文書を一括で帳票出力できます。
(Ver.4.1より使用可能な機能です)
一括インデックス再作成 文書一覧から、検索インデックスの再作成が可能な文書を絞り込み、複数文書の検索インデックスを一括で再作成できます。
※全文検索エンジンにLuxorを使用している場合のみ使用可能です。
(Ver.3.4.6より使用可能な機能です)
  • 一括処理メニューは、ビュー毎に表示・非表示を設定できます。一括処理メニューが表示されているビューを閲覧可能なユーザは、一括処理が可能です。
  • 一括処理メニューの表示・非表示は、バインダ概要で設定する「一括操作」権限には制御されません。ただし、文書の一括削除の「検索条件ですべて削除」は、一括操作権限をもつユーザにのみ表示されます。

制限事項

  • 一括編集処理では上書きのみ可能です。置換や追加はできません。
  • 一括実施処理では、アクティビティを進めずに文書の編集を保存することはできません。アクティビティの実施を行わずに、編集を保存したい場合は、一文書ずつ編集するか一括編集処理を行ってください。
  • バインダを編集ロックしている場合、文書編集を伴う一文書ずつのアクティビティ実施はできませんが、「一括実施処理」においては、「一括編集処理」を伴わなければ実施可能です。これは、編集ロックの対象となるのは「文書を更新する機能」であり、編集を伴わない一括実施の場合は編集ロック機能の対象ではなくなるためです。一文書ずつアクティビティ実施する場合は、文書の編集を伴うことを前提としているため、編集ロックの対象になります。

一括処理の設定(ビュー定義)

文書一覧から一括処理を行うには、ビュー定義で設定を行います。ビューの詳細設定の「一括処理」タブで、以下の設定を行ってください。

  • 一括処理メニューの表示/非表示

  • 一度に処理可能な件数

  • アクティビティ実施時の編集の許可 / 禁止

一括処理メニューの表示/非表示

ビューに「一括処理」メニューを表示するには、「一括処理メニュー」で「表示する」を選択します。初期値は「表示しない」です。

一度に処理可能な件数

一度の一括処理において、処理可能な件数を指定します。初期値はdefault.xmlでの設定が可能です。また、一度に処理可能な件数の最大値も、default.xmlでの設定が可能です。

下図は、初期値の設定が100、最大値の設定が500の場合です。

一度に処理可能な件数に、「default.xml で設定した最大値」を越える値や整数以外の値を設定した場合、以下のエラーメッセージが表示されます。

本設定は一括処理メニュー(一括実施、一括編集、一括削除、一括再計算、一括帳票出力、一括インデックス再作成)で共通となります。

「一度に処理可能な最大件数」と、「一度に処理可能な件数の初期値」のdefault.xmlの設定については、次項を参照してください。

「一度に処理可能な件数」に入力された値を超える文書数が一括処理時に選択された場合、以下のメッセージが表示され、次の画面に遷移できません。

アクティビティ実施時の編集の許可

一括でアクティビティを実施する際、文書の一括編集処理を同時に行うことを許可する、しないを設定します。

「許可する」を選択すると、「文書絞り込み中」画面の下部にある操作ボタンに「同時に一括編集する」チェックボックスが表示されます。初期値は「許可しない」です。

「許可しない」設定にした場合の「文書絞り込み中」画面の表示

「許可する」設定にした場合の「文書絞り込み中」画面の表示

一括処理メニュー表示の設定

一括処理メニューに表示するメニューを選択できます。

一括処理の設定(システム設定)

「一度に処理可能な件数」の初期値と最大値は、設定が可能です。本設定は一括処理メニュー(一括実施、一括編集、一括削除、一括再計算、一括帳票出力、一括インデックス再作成)で共通となります。

設定を変更する場合は、default.xml ファイルを編集して下さい。default.xmlファイルについての詳細は、『運用ガイド』を参照してください。

「一度に処理可能な件数」の最大値

ビュー定義の「一括処理」における、「一度に処理可能な件数」の最大値を設定できます。設定値の上限は有りません。未設定の場合は、最大値は「500」です。

表 「一度に処理可能な件数」の最大値設定

親要素 hibiki.brd
要素 名称 初期値 説明
bulkOperationMaxRecords 500 「一度に処理可能な件数」の最大値を設定
記述例 <bulkOperationMaxRecords>300</bulkOperationMaxRecords>

「一度に処理可能な件数」の初期値

ビュー定義の「一括処理」における、「一度に処理可能な件数」の初期値を設定できます。

未設定の場合は、初期値は「100」です。

表 「一度に処理可能な件数」の初期値設定

親要素 hibiki.brd
要素 名称 初期値 説明
bulkOperationRecords 100 「一度に処理可能な件数」の初期値を設定
記述例 <bulkOperationRecords>80</bulkOperationRecords>

一括処理の流れ

一括実施

一括実施機能について説明します。

一括処理メニューを開いてから、一括実施処理が完了するまでの処理の流れを説明します。各画面の詳細な説明は次項以降で行います。

一括編集

一括編集には同期で処理を行うモードと、バックグラウンドで処理を行うモードがあります。ここでは主に同期で行う一括編集機能について説明します。バックグラウンドで処理を行う際の動作については、【一括編集処理のバックグラウンド】を参照してください。

一括処理メニューを開いてから、一括編集の操作が完了するまでの流れを説明します。画面ごとの詳細な説明は、次項以降で行います。

一括削除

一括処理メニューを開いてから、一括削除処理が完了するまでの処理の流れを説明します。各画面の詳細な説明は次項以降で行います。

一括再計算

一括処理メニューを開いてから、一括再計算処理が完了するまでの処理の流れを説明します。各画面の詳細な説明は次項以降で行います。

一括帳票出力

一括処理メニューを開いてから、一括帳票出力処理が完了するまでの処理の流れを説明します。各画面の詳細な説明は次項以降で行います。

一括インデックス再作成

一括処理メニューを開いてから、一括インデックス再作成処理が完了するまでの処理の流れを説明します。各画面の詳細な説明は次項以降で行います。

一括実施機能

一括実施処理では、「一括実施のみ行う処理」と、「一括実施と同時に一括編集を行う処理」の二つから、選択できます。処理の選択は「文書絞り込み中」画面で行います。それぞれの操作について、以下に記述します。

一括実施のみを行う場合

文書を選択後、「選択した文書を一括実施」ボタンをクリックします。クリックすると、チェック処理後に確認画面に遷移します。

※デフォルトの設定では「同時に一括編集する」チェックボックスは表示されません。

一括実施と同時に一括編集を行う場合

ビュー定義で「アクティビティ実施時の編集」を「許可する」に設定しておきます。

絞り込み中の画面で、「同時に一括編集する」にチェックをいれて「選択した文書を一括実施」ボタンをクリックします。編集内容を入力する「一括編集」画面が表示されます。

一括実施時に一括編集も許可するかどうかはビュー定義で設定できます。許可しない場合は、「同時一括編集する」チェックボックスは表示されません。

一括実施処理と同時に可能な操作

実施アクティビティの定義で「コメントを使用する」に設定されている場合、「一括処理確認」画面でコメントの入力が可能です。コメントを入力した場合、一括実施処理をした文書すべてに、同一のコメントが反映されます。

一括実施処理可能な文書

一括実施処理が可能な文書は以下の条件を満たす文書です。

一括実施処理のみを行う場合

  • ログインユーザが担当者、もしくは代行者であるアクティビティで使用されている文書

  • アクティビティが他ユーザ・画面から実施されていない文書

  • プロセスを強制終了されていない文書

※一括実施処理と同時に一括編集処理も行う場合、処理が完了する文書は「一括編集処理が可能な文書の条件」と「一括実施処理のみを行う場合の条件」を同時に満たしている文書です。

一括実施処理の注意

「一括処理確認」画面にてアクティビティの実施ボタンをクリックするまでは、選択済み文書に対する他ユーザからのアクティビティ実施が可能です。

一括編集機能

一括編集処理の対象部品

一括編集処理が可能な部品は以下の通りです。

※ 一括編集処理を行うには、対象の部品が表示中のビューの表示項目に定義されている必要があります。

  • 文字列入力ボックス
  • 数値入力ボックス
  • 複数選択
  • 単一選択(項目)
  • 単一選択(メニュー)
  • 入力可能な単一選択
  • 日付選択
  • アカウント選択(ポップアップ)
  • アカウント選択(メニュー)
  • カテゴリ

一括編集処理可能な文書

一括編集処理が可能な文書は以下の条件を満たす文書です。

  • 一括編集処理する各部品が配置されているレイアウトブロックに対し、ログインユーザが編集権限を持っている文書

※ 対象となる文書を選択後、バインダ定義の更新によって、一括編集処理中のユーザが文書に対する閲覧・編集権限を失ったり、一括編集処理の対象として選択した部品に対して閲覧・編集権限を失ったりした文書はエラーになります

「一括処理確認」画面における、部品に対する編集権限を失った文書の表示

  • 一括編集処理の対象として選択した後で、他のユーザによって文書の更新、削除、ロックが行われていない文書

※ ログインユーザがロックをかけた文書は一括編集処理可能です。

一括編集処理での注意事項

  • 「一括編集」のポップアップで、編集対象として選択した部品に値を入力せずに一括編集処理を進めると、その部品は「値が入力されていない」状態で上書きされます。

  • 「一括編集処理実行」ボタンをクリックするまでは、選択済み文書に対して他ユーザからの操作が可能です。「一括処理確認」画面で「一括編集実行」ボタンをクリック後の処理実行時に、選択した文書のうち1つでも処理が失敗すると、全ての一括編集処理が中止され、更新が行われません。

一括削除機能

従来サイドメニューにあった一括削除メニューはVer.3.2.1より一括処理の一部となりました。

機能概要

  • ビュー定義で表示設定を行うことにより使用可能になります。従来のサイドメニューに表示される一括削除は非表示となります。表示する場合は、システム設定(default.xml)を変更する必要があります。

  • 下記のいずれかの状態にある文書は削除対象外となります。

    • 進行中のプロセスに紐付いている文書
    • ロックされた文書(従来の文書一括削除においても削除対象外)
    • ユーザによる一括削除実行後に、システムで実際に削除される前に更新された文書
  • 一括削除は「選択した文書を削除」と「検索条件ですべて削除」の2種類の操作ボタンが用意されています。

表 「一括削除」操作ボタンの動作仕様

操作ボタン 動作仕様
選択した文書を削除 選択した文書を対象に削除します。
検索条件ですべて削除 選択有無に関わらず、指定された検索条件に合致する文書すべてを削除します。

ボタンの表示条件は、バインダ概要で定義する権限によって、下表のとおりとなります。

バインダ管理者は、権限設定に依らず、常に2種類表示されます。

表 「一括削除」操作ボタンの表示条件

操作ボタン 表示条件
選択した文書を削除 文書の削除権限があるユーザ
バインダ管理者
検索条件ですべて削除 文書の削除権限かつ一括操作権限がある
バインダ管理者
  • 「検索条件ですべて削除」の場合、対象件数が膨大になる恐れがあるため、性能上の観点から、削除対象の文書を確認する確認画面は表示されません。ボタンクリック後、以下の画面が表示され、「削除する」ボタンをクリックすると、削除処理が開始されます。

サイドメニューの一括削除機能との違い

従来のサイドメニューに配置される「一括削除」からの改善点について記載します。

表示処理の性能改善

Ver.3.1.0で追加された文書一覧高速化機能(Oracleのみ)に対応し、表示にかかる時間を改善しました。

※MySQLの場合および文書一覧高速化機能を使用しない場合は従来と変わりません。

削除処理の改善

削除対象文書が多く処理時間が長時間になった場合、タイムアウトが発生し、削除結果を確認できない問題がありました。
タイムアウトが発生しないよう、改善しました。また、従来は、プロセスが進行中の文書であっても、一括削除からは文書の削除が可能でしたが、対象文書に進行中のプロセスがないかどうかを判断し、進行中のプロセスがある場合は削除対象としないよう改善しました。

権限の見直し

従来は文書の削除権限のあるユーザであっても、一括操作権限が付与されていないと、複数の文書を同時に削除することができませんでした。新しい一括削除では、文書の削除権限があり、一括処理メニューに文書の削除が表示されていれば、複数の文書を選択して削除することが可能となります。(ただし、一括操作権限がない場合は、「検索条件ですべて削除」は使用できません。)

一括再計算機能

一括再計算処理の対象部品

一括再計算処理が可能な部品は、サイドメニューの「一括更新」メニューで表示される部品と同じです。

一括再計算処理可能な文書

一括再計算処理が可能な文書は以下の条件を満たす文書です。

  • ログインユーザが編集権限を持っている文書

※ 対象となる文書を選択後、バインダ定義の更新によって、一括再計算処理中のユーザが閲覧・編集権限を失った文書はエラーになります

  • 一括再計算処理の対象として選択した後で、他のユーザによって文書の更新、削除、ロックが行われていない文書

※ ログインユーザがロックをかけた文書は一括再計算処理可能です。

一括帳票出力機能

一括帳票出力可能な文書

一括帳票出力が可能な文書は以下の条件を満たす文書です。

  • ログインユーザが閲覧権限を持っている文書

一括インデックス再作成機能

一括インデックス再作成可能な文書

一括インデックス再作成が可能な文書は以下の条件を満たす文書です。

  • ログインユーザが編集権限を持っている文書

各画面の説明

一括処理メニュー

文書一覧画面で「一括処理」をクリックすると、一括処理メニューが表示されます。

一括処理メニューでは、「業務で絞り込み」からアクティビティの一括実施処理か、「アクションで絞り込み」から文書の一括編集処理を選択することが出来ます。一括処理メニューを閉じるには、画面上で「一括処理」メニュー以外の箇所をクリックします。

一括処理メニューで表示される項目について、以下で説明します。

表 一括処理メニューの表示

図中番号 表示項目 説明
「自分が担当の業務」と「代行者としての業務」のタブ表示 一括処理のビューに表示されている文書を使用しているアクティビティが、メニューに表示されます。自分が担当者のアクティビティと、代行者のアクティビティがタブで分けられます。
業務プロセス名 業務プロセス名の表示箇所です。業務プロセス名の左の+、-アイコンをクリックすると、業務プロセス名下のアクティビティ欄を閉じることが出来ます。
業務プロセス定義において業務名を変更すると、一括処理メニューには最新の業務名が反映されます。
アクティビティ名 アクティビティによる文書の絞込みができるリンクです。アクティビティをクリックすると、そのアクティビティで文書が絞り込まれます。
アクティビティの右には、業務プロセス定義の更新日時が表示されます。

業務プロセス定義を更新すると、一括処理メニューには更新前のアクティビティと更新後のアクティビティが表示されます。並び順は、更新日時の昇順です。更新日時によって更新前と更新後のアクティビティの区別が可能です。
文書の編集 編集権限の有無で文書を絞り込むことが出来るリンクです。クリックすると、ログインユーザが文書アクセス権限の設定で「編集」権限を持っていることを条件として、現在の一覧ビューからさらに文書が絞り込まれます。
文書の削除 削除権限の有無で文書を絞り込むことが出来るリンクです。クリックすると、ログインユーザが文書アクセス権限の設定で「削除」権限を持っていることを条件として、現在の一覧ビューからさらに文書が絞り込まれます。
文書の再計算 文書の再計算のために、編集権限の有無で文書を絞り込むことが出来るリンクです。クリックすると、ログインユーザが文書アクセス権限の設定で「編集」権限を持っていることを条件として、現在の一覧ビューからさらに文書が絞り込まれます。
帳票出力 指定した帳票を出力するための文書を絞り込むことが出来るリンクです。クリックすると、ログインユーザが文書アクセス権限の設定で「閲覧」権限を持っていることを条件として、現在の一覧ビューからさらに文書が絞り込まれます。
インデックス再作成 検索インデックスを再作成するための文書を絞り込むことが出来るリンクです。クリックすると、ログインユーザが文書アクセス権限の設定で「編集」権限を持っていることを条件として、現在の一覧ビューからさらに文書が絞り込まれます。
※全文検索エンジンにLuxorを使用している場合のみ使用可能です。

「業務で絞り込み」が表示されない場合の表示

「業務で絞り込み」のメニューは、一括処理のビューに自分が担当者か代行者であるアクティビティで使用されている文書がない場合、表示されません。

文書絞り込み中画面

クリックしたメニューの条件によってさらに文書が絞り込まれた状態で、文書一覧が表示され、一括処理の対象とする文書を選択できます。「編集」ボタンと「詳細」ボタンを表示項目として設定していても、文書絞り込み中画面以降は表示されなくなります。メニューを選択する前に文書一覧画面に表示されていたグラフアイコンと印刷アイコンも、表示されなくなります。

文書絞り込み中画面で表示される項目について以下で説明します。

表 文書絞り込み中画面の表示

図中番号 表示項目 説明
絞り込み条件の表示 現在の文書の一覧を絞り込んでいる一括処理を表示する箇所です。

「業務で絞込み」で文書を絞り込むと、『「アクティビティ名」で絞りこみ中です。』と表示されます。
「アクションで絞込み」で文書を絞り込むと、『「文書の編集」で絞りこみ中です。』と表示されます。
【解除】リンク 一括処理による文書の絞り込みを解除するリンクです。クリックすると、業務またはアクションでの絞込みが解除され、絞込みを行う前の状態の文書一覧画面に遷移します。
インフォアイコン クリックすると、情報表示画面が表示されます。情報表示画面には、選択した一括処理で文書を絞り込んだ状態の文書一覧URLなどが表示されます。
「選択した文書を一括実施」ボタンとチェックボックス / 「選択した文書を一括編集」ボタン 次の操作画面へ遷移するボタンです。一括編集処理と一括実施処理では表示が異なります。

「業務で絞込み」で文書を絞り込んだ場合、「選択した文書を一括実施」ボタンと「同時に一括編集する」チェックボックスが表示されます。

「アクションで絞込み」で文書を絞り込んだ場合、「選択した文書を一括編集」ボタンが表示されます。
選択済みの文書数 「選択済みの文書数」は現在画面に表示されていない選択済み文書の件数を表します。「選択済みの文書数」の件数が反映されるのはページ遷移時となります。現在表示しているページのチェックボックスを変更した場合は件数に反映されません。

絞り込み中画面で、文書選択後に「表示されていない選択済み文書があります。」というメッセージが表示される場合があります。表示されるのは、以下の場合です。

  • 文書を選択後、ツリーでの絞り込みや検索での絞り込みによって、選択した文書が一覧から表示されなくなる場合
  • 文書を選択後、文書一覧の他ページを表示している場合

一括編集のポップアップ

一括編集のポップアップは、一括編集処理を行う部品を選択し、一括編集処理後の値を入力する画面です。

初期表示

部品選択後

表 一括編集ポップアップの表示

図中番号 表示項目 説明
部品選択プルダウンメニュー 一括編集処理を行う部品を選択するプルダウンメニューです。プルダウンメニューに表示される部品は、ビューの表示項目に定義されていて、かつ、一括編集処理の対象である部品です。※
プルダウンメニュー内の部品は、表示項目設定の順に上から表示されます。
部品の表示は、下図のように設定により変わります。
部品キーが設定されている場合は、部品
ID
に優先して部品キーが表示されま
す。
項目名が設定されていれば入力タイプに優先して項目名が表示され、列名が
設定されていれば、項目名に優先して列名が表示されます。

一度選択された部品は、選択済み部品の右端にある閉じるボタンで削除するまでプルダウンメニューに表示されません。
選択済み部品 プルダウンメニューで選択した部品と、編集エリアが表示されます。
ボタン 閉じるボタンをクリックすると、選択済みの部品が削除されます。削除された部品は、再度「部品選択プルダウンメニュー」にて選択可能になります。
「キャンセル」ボタン 「キャンセル」ボタンをクリックすると、文書絞込み画面へ遷移します。このとき、文書の選択状態は保持されます。
「確認画面へ」ボタン 「確認画面へ」ボタンをクリックすると、編集対象の文書に対し、編集可能・不可能・編集不要のチェックが開始されます。

※ ビューの表示項目として設定されている部品でも、レイアウトブロックの権限設定においてログインユーザが閲覧権限や編集権限を持たない部品は、プルダウンメニュー内に表示されません。

編集可能な部品がない場合の表示

編集可能な部品がない場合、一括編集処理のポップアップにはプルダウンメニューが表示されず、「一括編集可能な部品が文書一覧に定義されていません。」というメッセージが表示されます。

このように表示された場合は、一括編集処理を進めることができません。ポップアップ右上のボタンをクリックすると、文書絞り込み中画面に戻ることができます。

操作の流れ

  1. 編集する部品をプルダウンから選択する。

  2. 部品ごとに値を入力し、「確認画面へ」ボタンをクリックする。

※一括編集のポップアップでの注意

  • プルダウンメニューから選択済みの部品は、一括編集処理の実施対象となります。

そのため、値が入力されていない部品がある状態で「確認画面へ」ボタンをクリックすると、「値が未入力の部品があります。部品が値なしで上書きされますが、よろしいですか?」というメッセージが表示されます。

メッセージで「OK」ボタンをクリックすると、値が入力されていない部品は値なしの状態で上書きされます。編集をしない部品は、ボタンで削除してください。

  • 部品の定義のうち、以下の設定は反映されません。
  • 「項目名」の表示箇所
  • 項目名フォントスタイル
  • 項目名色
  • 説明文
  • 「説明文」の表示箇所
  • 説明文フォントスタイル
  • 説明文色
  • 背景色
  • 部品の配置
  • 初期値

一括処理可能な文書をチェック中に表示される画面

一括編集のポップアップにおいて「確認画面へ」ボタン、もしくは「文書絞込み中」画面において「一括実施」ボタンをクリックすると、選択した文書に対し部品の編集が可能か、アクティビティの実施が可能かどうかのチェックが行われます。チェック中に表示される画面は以下のような画面です。

表 文書チェック中の画面の表示

表示項目 説明
処理ステップ 処理ステップの進捗を表します。
文書数 (処理完了した文書数/選択した文書数)を表します。
推定残り時間 処理完了までの推定残り時間を表します。

一括処理可能な文書をチェック中にサイドメニューをクリックした場合、以下のメッセージが表示されます。

メッセージで「OK」ボタンをクリックすると、クリックしたサイドメニューに遷移します。「キャンセル」ボタンをクリックすると、チェック中の画面表示が継続されます。

※「OK」ボタンをクリックした場合、他画面に遷移します。他画面に遷移すると、実施した一括処理の結果を確認することができなくなります。また、他画面に遷移しても処理は中止されません。

一括処理確認画面

一括処理が可能な文書のチェックが完了すると、一括処理確認画面が表示されます。この画面では、一括編集のポップアップで一括編集の操作を実施した場合は「編集内容」が表示されます。「対象文書」には、選択した文書がチェック結果ごとにタブで表示されます。

処理できない文書がある場合、一括処理確認画面の初期表示には「処理できない文書」タブが表示され、画面上部に「処理できない文書があります。処理可能な文書のみ一括処理しますか?」というメッセージが表示されます。

処理できない文書は一括処理の実施対象になりません。

※一括処理確認画面では、「チェックアウト/ロック」の列が表示されません。

一括処理できない文書がある場合の「一括処理確認」画面の表示

表 一括処理確認画面の表示

図中番号 表示項目 説明
編集内容 一括編集のポップアップで編集対象として選択した部品と、編集後の値が表示されます。
部品の表示は、設定によって変わります。
一括編集処理を同時に行わない一括実施処理の場合は、表示されません。
対象の文書 「処理対象の文書数」には、一括処理の対象として選択した文書数が表示されます。「処理対象の文書数」の下部に、対象の文書が3種類のタブに分けられて表示されます。タブの種類は以下のとおりです。
・処理可能な文書
・処理できない文書
・変更がない文書
タブラベルの横に、タブの状態に一致する文書数が表示されます。
タブ内の表示内容はタブによって異なります。表以下の説明を参照してください。
「キャンセル」ボタン 「キャンセル」ボタンをクリックすると、文書絞り込み中画面へ遷移します。このとき、文書の選択状態は保持されます。
「一括編集実行」ボタン/ ・「アクションで絞込み」で文書を絞り込んだときは、「一括編集実行」ボタンが表示されます。ボタンをクリックすると、「処理可能な文書」タブに表示されている文書に対し、一括編集処理が開始されます。
・「業務で絞込み」で文書を絞り込んだときは、絞り込んだアクティビティに設定されているアクティビティの実施ボタンが表示されます。コメントを利用する設定をしている場合は、コメント入力欄も表示されます。アクティビティ実施ボタンをクリックすると、「処理可能な文書」タブに表示されている文書に対し、一括実施処理が開始されます。

各タブの説明

処理可能な文書

一括処理の対象として選択した文書のうち、処理が可能な文書が表示されます。このタブに表示されている文書のみが、一括処理の対象となります。

変更がない文書

一括編集処理を実施している際、編集の対象として選択した部品が全て編集後の値と同値だった文書が表示されます。ビューの表示は、「処理可能な文書」タブの表示内容と一致します。
一括実施処理を実施している場合は、「変更がない文書」タブは表示されません。編集対象の部品が全て編集後の値と同値だった文書も、「処理可能な文書」か「処理できない文書」に分けられます。

処理できない文書

一括処理の対象として選択した文書のうち、処理できない文書が表示されます。「処理可能な文書」タブの表示内容に加え、各文書に「エラー原因」が表示されます。

一括処理実行中の画面

「一括編集実行」ボタン、またはアクティビティの実施ボタンをクリックすると、再度、文書に対し部品の編集が可能か、アクティビティの実施が可能かどうかのチェックが行われた後に、一括処理が開始されます。

表示内容は、一括処理可能な文書をチェック中に表示される画面と同一です。

一括処理の実施中にサイドメニューをクリックした場合、一括処理可能な文書をチェック中にサイドメニューをクリックした場合と、同様のメッセージが表示されます。

一括処理完了画面

一括処理の結果を表示します。

全ての文書に対し処理が成功した場合は、処理が完了した文書の一覧のみが表示されます。

一括実施が失敗した場合

一括実施処理に失敗した場合、処理を中断せずに全ての文書に対して処理が行われます。

処理完了後、一括処理完了画面が表示されます。処理に失敗した文書は「処理完了できなかった文書」タブに表示されます。エラー原因を確認してください。

一括編集が失敗した場合

一括編集処理に失敗した文書があった場合、処理が中止され、処理済の文書は更新前の状態に戻ります。

一括処理完了画面では、「エラー原因」タブに、処理に失敗した文書とエラー原因が表示されます。エラー原因を確認してください。

一括削除が失敗した場合

一括削除に失敗した文書があった場合、処理を中断せずに全ての文書に対して処理が行われます。「選択した文書を削除」ボタンをクリックして実行した場合は、失敗した文書とその原因が一覧で表示されます。「検索条件ですべて削除」ボタンをクリックして実行した場合は、失敗した文書の件数とその原因が集約されて表示されます。

「選択した文書を削除」の場合

「検索条件ですべて削除」の場合

文書絞込み画面の情報

一括処理メニューの選択によって文書を絞り込んだ後の、文書絞込み中画面のURLを取得することが可能です。URLは、文書絞込み中画面に表示されているインフォアイコンをクリックして表示される画面から取得できます。取得したURLは、文書絞込み中画面のINSUITE®ポートレットでの表示設定や、IMPのアプリでのリンク設定に使用できます。

表 情報表示画面の表示

図中番号 表示項目 説明
絞り込み中の業務 / アクション 文書を絞り込んでいる一括処理メニューを表示します。絞り込み中画面に表示中の文書一覧が、一括処理メニューで選択したどの条件で絞りこまれているかが確認できます。
メニューからアクティビティを選択した場合、表のタイトル列は「絞り込み中の業務」になり、「文書の編集」を選択した場合は「絞込み中のアクション」になります。
絞り込み中画面のURL 「一括処理の条件」に表示されている絞り込み条件によって、もとのビューから文書を絞り込んだ一覧のURLを表示します。このURLから開く文書一覧画面には、文書絞り込み後の画面を表示後に行ったツリーや検索による絞り込みは反映されません。
「ポートレット用」のURLには、INSUITE®ポートレットで表示するための各種の引数が含まれています。各引数についての説明は、【文書一覧・閲覧画面のポートレット表示】を参照してください。

通知メールについて

バインダやプロセスで通知メールを送信する設定をしている場合、それぞれの通知メールは一括編集と一括実施において下記のように動作します。

バインダの通知メール

一括編集や、一括実施に伴う一括編集によって文書を更新しても、通知メールは送信されません。また一括削除によって文書を削除しても、通知メールは送信されません。

プロセスの通知メール

一括実施によりアクティビティを実施すると、一括実施されたアクティビティの次の担当者に通知メールが送信されます。

一括編集処理のバックグラウンド化

default.xmlに以下の設定をすることにより、一括編集処理をバックグラウンドで実行することが可能になります。これにより、一括編集処理と並行して他の操作を行うことが出来ます。

表 文書一括処理の実施方法

ファイル default.xml
親要素 default-values.hibiki.brd.background.bulkOperation
要素 名称 初期値 説明
backgroundEnable false 文書一括処理の実施方法:「同期で実施 / バックグラウンドで実施(初期値:同期で実施)
記述例 <backgroundEnable>true</backgroundEnable>

文書一括編集バックグラウンド化 処理概要

  1. 文書一括編集処理を実施すると、画面遷移し、処理を受け付けた旨のメッセージが表示され、バックグラウンドで文書一括編集処理が実施されます。
    (抑止ファイルが存在する場合、バックグラウンドの文書一括編集処理を行いません。)

  2. 一括処理が完了すると、実施したユーザに対しdefault.xmlで設定した下記の方法で通知が行われます。

  3. 「バックグウンド処理通知」画面がポップアップで開く。
  4. メールを送信する。(本文に「処理結果一覧」画面のURLを記載します)

本機能を利用する場合に動作が変更となる点について

文書一括編集バックグラウンド処理開始時に取得した日時より新しい更新日付を持つ文書は一括編集処理を行いません。この場合、当該文書の状態は 更新なし となります。

処理の流れ

大部分は同期で処理を行う場合とほとんど変わりません。ここでは同期モードと異なる部分について説明します。

一括処理確認画面

処理を区別するためのタイトルと説明文を入力して、「一括編集実行」ボタンを押下すると一括処理受付画面に遷移します。

一括処理受付画面

「処理一覧画面へ」ボタンをクリックすると、処理一覧画面をポップアップで表示します。

処理確認画面

一括処理の状態を確認する画面です。

「結果確認」のリンクをクリックすると一括処理完了画面をポップアップで表示します。

一括処理完了画面

完了時の通知処理について

ポップアップ通知

ポップアップ通知を設定している場合、一括処理の完了時に以下のような画面がポップアップで表示されます。

「処理一覧画面を表示する」ボタンを押下すると、処理一覧画面をポップアップで表示します。

メール通知

メール通知を設定している場合、処理完了時に下記のようなメールが処理を実行したユーザに送信されます。

通知方法の設定方法は以下の通りです。

表 処理完了時の通知方法

ファイル default.xml
親要素 default-values.hibiki.brd.background.bulkOperation.notification
要素 名称 初期値 説明
popup true 完了時にポップアップで通知するか否かの設定
要素 名称 初期値 説明
mail true 完了時にメールで通知するか否かの設定
記述例 <notification>
  <mail>false</mail>
  <popup>true</popup>
</notification>

履歴削除処理

文書一括編集バックグラウンド化機能を使用している場合にdefault.xmlに下記の設定を行うことにより、定期処理でバックグラウンド処理の履歴削除を行うことが可能です。

表 文書一括編集の履歴自動削除機能設定

ファイル default.xml
親要素 default-values.hibiki.brd.background.bulkOperation
要素 名称 初期値 説明
enable-delete-past-job-data true 文書一括編集の履歴自動削除機能を有効にするかどうかを設定します。初期値:有効にする
記述例 <bulkOperation>
  <enable-delete-past-job-data>false</enable-delete-past-job-data>
</bulkOperation>