上長判定の設定
INSUITE®の管理サーバに登録されている組織の上長および上長代行を設定する方法について記載します。
上長および上長代行は、INSUITE®の管理サーバに登録している組織のプライマリオーナー・セカンダリオーナーとは異なり、あらかじめ以下の操作で設定します。
設定した上長および上長代行は、業務プロセス定義のアクティビティの参加者にロールとして設定することができます。
hibiki.xmlの確認
上長取得はSmartDB APサーバとINSUITE® APサーバとのSOAP連携によって実現しています。 SOAP連携のための情報をhibiki.xmlに記述する必要があります。 SoapEndPoint または baseUrl の設定を確認してください。
SmartDB Ver.4.5以降で、Alice機能(新アカウントキャッシュ機能)が有効な環境の場合、上長取得はアカウントキャッシュから行うため、SOAP連携は不要となります。 しかしながら、Alice機能が有効な環境でもイベントハンドラの「ISESOAP」タグを使用する場合は、SOAP連携の設定が必要になります。
- 設定ファイル:/etc/hibiki/hibiki.xml
- SoapEndPoint : SOAP連携用のアクセスURLです。SmartDB APサーバからINSUITE® APサーバへの直接アクセス用URLを指定します。
- baseUrl: baseUrlはブラウザからのURL(FQDN) です。SoapEndPointが未指定の場合はbaseUrlを連携に利用します。INSUITE® APサーバへの直接アクセス用URLとして利用可能かどうかご確認ください。ブラウザからのURLとINSUITE® APサーバへの直接URLが異なる場合は、直接URLとしてSoapEndPointを設定してください。
hibiki.xmlの設定の詳細は『運用ガイド』を参照してください。
default.xmlの確認
Alice機能が有効な環境では、INSUITE®に設定した上長・上長代行情報もアカウントキャッシュの中に保持しています。 SmartDB Ver.4.5以降、キャッシュされた上長・上長代行情報を使用するため、default.xmlへ設定を行う必要があります。
- 設定ファイル:/etc/hibiki/default.xml
- superior-column-name : INSUITE®上長・上長代行情報を保存するグループ詳細情報の項目名を指定します。
- superior-exception-mid : INSUITE®上長・上長代行情報の取得に失敗した場合の代用上長のMIDを指定します。
※default.xmlとPeToolCustom.pm(後述)の両方が設定されている場合、Alice機能が有効な環境ではdefault.xmlの設定が優先(イベントハンドラを除く)されます。
default.xmlの設定の詳細は『運用ガイド』を参照してください。
PeToolCustom.pm の調整
Alice機能が無効な環境、Alice機能が有効な環境でもイベントハンドラの「ISESOAP」タグを使用する場合は、下記設定が必要になります。
INSUITE®の管理サーバ内にある上長と上長代行を設定するためには、設定ファイルPeToolCustom.pmを編集する必要があります。
PeToolCustom.pmファイルまでのパスは、INSUITE®のバージョンにより異なり、以下のいずれかに存在します。
- /usr/local/lib/perl5/site_perl/5.6.1/DA/API/Hibiki/SDB/PeToolCustom.pm
- /usr/lib/perl5/site_perl/5.6.1/DA/API/Hibiki/SDB/PeToolCustom.pm
- /usr/local/share/perl5/DA/API/Hibiki/SDB/PeToolCustom.pm
PeToolCustom.pmを編集し、以下の記述にあるMID を、適切なMIDやGIDに書き換えます。
ここで設定するMIDやGID にあたるユーザ・グループは、上長の算出に失敗した場合に代用されます。
#-------------------------------------
# 例外が発生した場合のユーザ
#-------------------------------------
our $EXCEPTION_MID="1000000";
また、上長または上長代行をセットする詳細項目の場所(追加項目設定テキストボックス)を指定します。
デフォルトは「予備項目9」を使用する設定になっていますので、既に使用中の場合は、変更してください。
#-------------------------------------
# 上長・上長代行を設定する詳細情報項目
#-------------------------------------
our $EXT_NAME_SUPERIORS="textarea09";
設定変更後、INSUITE®管理サーバのapache を再起動します。
# service httpd restart
Alice機能(新アカウントキャッシュ機能)を利用している場合、SmartDBの各APサーバの tomcat を再起動します。
# service tomcat restart
上長設定項目の表示
INSUITE® 管理サーバにシステム管理者でログインし、下記の設定を行います。
-
INSUITE®のTOP画面の「カスタマイズメニュー」にある「マスター」を押下します。
-
「グループ詳細情報」をクリックします。
-
「グループ詳細情報のマスター」画面で以下の操作を行います。
① 「追加項目設定テキストボックス」タブをクリック
② 以下のように設定変更- 「予備項目9」のタイトル名を「上長;上長代行」(任意)に変更
- 最大文字数(バイト)を最大数(2048)に変更
- 非表示のチェックを外す
③ ②設定後、「設定」ボタンを押下
上長・上長代行の設定
INSUITE® 管理サーバにシステム管理者でログインし、下記の設定を行います。
-
「メンテナンス」を押下します。
-
「グループ一覧」を押下します。
-
上長・上長代行を設定したい各組織の「詳細情報」アイコンをクリックします。
-
グループ詳細情報に表示される言語を選択します。
INSUITE®のオプションライセンスによって、選択する言語が異なりますのでご注意下さい。
-
オプションライセンスに「Multi Lang」が含まれている場合
INSUITE®のデフォルト言語が「日本語」:言語プルダウンで「日本語」を選択します。
INSUITE®のデフォルト言語が「英語」:言語プルダウンで「英語」を選択します。 -
オプションライセンスに「Multi Lang」が含まれていない場合
言語プルダウンで「日本語」を選択します。
※ オプションライセンスを確認するには、INSUITE®にシステム管理者でログインし、「システム管理」を押下します。
※ デフォルト言語を確認するには、組織編集画面を開き、組織名の必須入力マークがどの言語に付いているか確認します。 必須入力マークが付いている言語がデフォルト言語です。下記例は「日本語」がデフォルト言語になっています。
-
-
テキストボックスに上長・上長代行を記述します。
言語を選択後、「上長;上長代行」テキストボックスに上長と上長代行となるユーザのMIDを記述します。
- 【上長設定項目の表示】で追加項目設定テキストボックスに名前を変更していなければ「テキストボックス*」と表示されます。(*部分には、設定した項目番号が入力されます)
- MIDについては【アカウントIDの確認】を参照して下さい。
■記述
上長MID1,上長MID2 ; 上長代行MID1,上長代行MID2
記述例)
1000069,1000070,1000071;1000098,1000099
上長 ; 上長代行 -
記述ルール
(a) 上長のMID と上長代行のMID は「;」(セミコロン)で区切る。
(b) 各MID は「,」(カンマ)で区切って複数記述することができる。
(c) MIDは半角の数字で記述する。
(d) 上長代行が不要な場合は、1000069,1000070,1000071;
もしくは
1000069,1000070,1000071
のようにセミコロン以降を省略することができる。(e) 上長は省略することができない。
上長が省略されている場合、上長を算出しようとした際にエラーとなり、上記手順で用意した代わりのユーザが使われることになる。 -
記述後、「更新」ボタンを押下します。
INSUITE® Ver.3.4.4 以降の場合
INSUITE® Ver.3.4.4 以降の場合、組織編集画面・プロジェクト編集画面・役職編集画面に、上長上長代行の設定項目を追加する事が可能になりました。 (SmartDBのバージョンを問わずに利用できます。) 下記設定ファイルを変更することで、組織編集画面・プロジェクト編集画面・役職編集画面に、上長上長代行の設定項目が表示されます。 詳細は、INSUITE® のドキュメントを参照してください。
ファイル名 | ||
---|---|---|
/home/DreamArts/data/system/custom_check.dat | ||
パラメータ名 | 既定値 | 詳細 |
sdb_superiors_display | off | SmartDB利用環境での、グループ編集画面の「上長」「上長代行」項目の表示設定 on :「上長」「上長代行」を表示する。 off :「上長」「上長代行」を表示しない。 ※SmartDB利用環境でない場合パラメータは無効です。 |
このような環境の場合は、組織編集画面・プロジェクト編集画面・役職編集画面に表示されている上長上長代行の設定項目を利用してください。