SVF Cloud
SmartDBの文書を帳票出力サービスに連携することができます。 帳票出力サービスとして「SVF Cloud」を利用する場合の手順です。
事前準備
SVF Cloudにログインできるアカウントを用意します。
帳票出力サービスで利用するバインダを用意します。
SVF Cloudで使用するフォーム定義(帳票レイアウト)に連携する部品が含まれている必要があります。
フォーム定義上の項目と部品の定義は、帳票出力サービス連携設定の中で設定します。
製品ではサンプルとしてテンプレートを用意しておりますので、次のテンプレートからインポートできます。
- カテゴリ名:オプション
- 定義名:SVF Cloud連携
- 含まれるバインダ:社員カード発行
電子契約サービスと組み合わせたバインダのテンプレートもあります。 「電子契約サービス連携【利用シナリオ】」を参照してください。
設定手順
1. SmartDBアクセストークンの設定
帳票出力サービスと連携する際、SmartDBアクセストークンを設定する必要があります。 既に設定済みの場合は、追加で実施する必要がありません。
システム管理画面のシステムトークンより、帳票出力サービス用の「オプショントークン」を発行・取得します。
取得したトークンをSVF Cloud連携サービス設定画面の「SmartDBアクセストークン」に貼り付け、「保存」します。
2. SVF Cloud Managerでの情報取得
SVF Cloud Manager画面の環境設定で、クライアント認証の「クライアントID」「シークレット」「秘密鍵(PKCS8フォーマットの秘密鍵)」を取得します。
SVF Cloud Manager画面のリソースで、帳票出力の「フォーム定義パス」と「フォーム定義ファイル(XMLファイル)」を取得します。
「社員カード1.xml」の場合、帳票出力の「フォーム定義のパス」は下記のようになります。
form/Sample/人事/社員カード1.xml
※画面は、サンプルの「社員カード1.xml」を取得する場合の例です。
3. 帳票出力サービス連携設定
手順2で取得した情報をSVF Cloudサービス連携定義に設定します。
最初に管理画面のサイドメニューから「新連携オプション」メニューをクリックします。
次に新連携オプション設定画面から、「SVF Cloud」をクリックします。
「SVFCloud連携 定義一覧」画面が表示されます。 「新規作成」をクリックします。
最後に下記表の項目を設定し、「保存」をクリックします。
項目 | 説明 |
---|---|
連携定義のタイトル* | 連携定義タイトルを入力します。 |
クライアントID* | SVF Cloud Managerから取得した「クライアントID」を入力します。 |
シークレット* | SVF Cloud Managerから取得した「シークレット」を入力します。 ※新規登録時以外では編集できません。 |
秘密鍵* | SVF Cloud Managerから取得した「秘密鍵」を入力します。 ※新規登録時以外では編集できません。 |
ユーザID* | SVF Cloud アカウントの「ユーザID」を入力します。 |
ユーザ名* | SVF Cloud アカウントの「ユーザ名」を入力します。 |
連携バインダID* | 事前準備で用意したバインダを選択します。 |
連携バインダ名 | バインダを選択すると自動的にバインダ名が表示されます。 |
帳票出力先部品ID* | PDFファイルを格納するファイルフォルダ部品の部品IDを入力します。 |
フォーム定義パス* | SVF Cloud Managerのリソースに登録されている定義XMLファイルのパスを入力します。 |
フォーム定義 ※1 | 帳票のレイアウトとバインダの部品を紐付けます。 |
*:必須項目
※1:「ファイルを選択」からXMLファイルをアップロードします。
その後「XMLファイルの解析」をクリックすると、XMLファイル内に定義されている各項目が一覧表示されます。
それぞれの項目に対応する部品を「部品選択」から指定してください。
■連携できる部品タイプ
- 文字列入力ボックス
- 数値入力ボックス
- 文章入力エリア
- 日付選択
- 自動採番
- 単一選択(項目)
- 単一選択(メニュー)
- 画像
- 自動更新部品
※リスト型部品、サブフォーム部品中の部品は利用できません。
4. バインダの編集
SVF Cloud連携サービス一覧画面から、手順3で保存した定義を開きます。
そして、画面下部の「帳票の出力(アクション部品用)」の値を取得します。
*「帳票の出力(プロセス)」の利用方法については「電子契約サービス連携【利用シナリオ】」を参照してください。
■設定URL
新連携オプション
https://<SmartDBのドメイン>/coop/services/svfCloud/outputForms/<連携定義のID>?binderId=[_binderId]&recordId=[_docId]
事前準備で用意したバインダのフォーム定義を開き、SVF Cloud連携するためのアクション部品(テンプレートでは[10046]PDF生成)を編集します。 アクション部品のURLに、取得した「帳票の出力(アクション部品用)」を設定して定義を保存します。
利用手順
一般ユーザでログインし、上記で設定したバインダに文書を登録し、「PDF生成」ボタンをクリックします。
SVF Cloudへ文書データが連携され、帳票としてPDFファイルが生成されます。 SVF Cloudでの帳票出力がが終わると、帳票PDFがファイルフォルダ部品に登録されます。
ファイルフォルダ部品に添付されている帳票PDFファイルを開きます。
制限事項
本オプションはSVF Cloudによる帳票出力の一部機能に限定して対応しています。
SVF Cloud連携における制限事項を説明します。
フィルタの設定について
ブランチ部品で指定したバインダのビューにおいて、ユーザを対象とした検索条件のフィルタを設定している場合、サブフォームレコードへビューの内容を連携することはできません。
帳票レイアウトの制約について
SmartDBの各部品とのマッピングにおいて、SVFアイテムの「フィールド」と「イメージ」および、サブフォームレコード内の「フィールド」と「イメージ」に対応しています。 ただし、1つの帳票に対してサブフォームレコードが複数設定されている場合は正しく連携されない場合があります。
サブフォームレコードはブランチ部品とリスト型部品に対応しています。 ブランチ部品の場合、サブフォームレコードにマッピングできる部品は対象のブランチバインダに定義した部品のうち、ビュー定義で参照できる部品に限られます。 また、連携可能なビュー定義はひとつまでとなります。
そして上記アイテムのうち、以下の場合は連携定義でマッピングしても、生成される帳票に反映されません。
- 「計算式」や「編集式」を定義している「フィールド」
- 「イメージの種類」を「ファイル名を設計時に設定」としている「イメージ」
リスト型部品では、次の部品に対応しています。
- 文字列入力ボックス
- 数値入力ボックス
- 文章入力エリア
- 日付選択
- 自動採番
- 単一選択(項目)
- 単一選択(メニュー)
- 自動更新部品
印刷実行時の制約について
印刷実行時、SmartDB文書内の数値や文字列の入力チェックは行いません。 バインダ定義等で入力チェックを行うようにしてください。