文書詳細・編集・登録画面

本節では文書の各画面に関する性能への影響を記載します。フォーム定義時は以下の点を考慮して設計してください。
なお、本指標値にはアクセス数の前提がありません。アクセス数に依存せず、性能に影響を与える要素として記載しています。

部品数

フォームに定義された部品のうち、表示する部品や編集可能な部品の数は、文書の各画面での表示時間に影響します。特に編集画面では、編集可能な部品の数に比例して処理時間がかかります。
また、評価式の定義された部品の数は、文書の登録・編集画面での動作や、登録・編集完了時の処理時間に影響します。

部品数の目安

  • 部品数≦1,000
    ※ラベル部品を含めた部品数

評価式数の目安

  • 評価式数≦100
  • 他文書に対するlookup数≦50
  • lookupを行う対象文書数≦5
    ※lookupsを利用している場合、階層数を対象文書数とみなす。2階層なら2とカウントする。

フィルタ定義数の目安

  • フィルタ定義数 ≦ 200
    ※主に評価式演算条件などで定義が多いほど保存時に行われる再計算処理に影響する。
  • フィルタ当たりの条件数 ≦ 5

改善ポイント

  • 1バインダに役割を集約させすぎず、複数のバインダを連携して利用します。
  • 検討時に作成した不要な部品などを残している場合は削除します。
  • 文書の各画面で必要な部品を明確にし、レイアウトブロック制御(表示制御、権限制御、部品制御)を利用して、必要な部品のみ表示させます。※表示への効果のみ
  • フィルタの条件に関してはこちらもご覧ください。

リスト型部品のデータ量

リスト型部品のデータ量は、文書の閲覧画面や登録・編集完了時の処理時間に影響します。
データ量はリスト型の部品数×行数によってカウントします。

データ量の目安

  • 部品数 × 平均行数 × 文書数 ≦ 10,000,000

改善ポイント

  • 1バインダに役割を集約させすぎず、複数のバインダを連携して利用します。
  • 各行に必要のない情報はリスト外に退避して管理します。

バインダ参照ボタンの参照方法

バインダ参照ボタンの参照方法は、「文書一覧ポップアップ」と「文書項目プルダウン」のいずれかから指定できますが、「文書項目プルダウン」はプルダウンの項目作成に対象バインダの情報を参照するため、文書登録・編集画面の表示時間に影響します。

改善ポイント

バインダ参照ボタンの参照方法を「文書一覧ポップアップ」にします。

実施履歴部品の数

文書に実施履歴部品を複数表示すると文書の各画面の表示に影響します。

改善ポイント

実施履歴部品はフォーム定義につき、1部品にします。

データが入力されていない特定の種類の部品

フォーム定義に下記に示す10種類の部品を配置し、これらの部品に対しデータが未入力であった場合、未入力の部品の個数に応じて、文書詳細・編集・登録画面の表示に時間がかかります。

  • 複数選択
  • 単一選択(項目)
  • 単一選択(メニュー)
  • ファイルフォルダ
  • アカウント選択(ポップアップ)
  • アカウント選択(メニュー)
  • リンク
  • 文書リンク
  • バインダリンク
  • カテゴリ

改善ポイント

上記10種類の部品のうち、部品定義で必須項目にチェックを入れ必須入力にする、または初期値を設定することで、未入力になり得る部品の数を減らします。