インストールについて

Luxor Ver.2.0系のインストール方法について説明します。新規インストールする際の流れは、下記を参照してください。
※ Luxorサーバのインストールと各APサーバの設定は、必ずしも下記流れの順番で実施する必要はありません。

Luxorインストール作業の流れ

表 Luxorインストールの流れ

作業項目 詳細
Luxorサーバの構築パターンを決める 次のステップに進む前、下記の構築パターンを決めてください。
・Luxorサーバの台数を決めてください。[一台|複数台]
・スキーマ選定を行ってください。[DAT|JPT]
Luxorサーバの設定 前ステップの構築パターンを決めてから、前章のLuxor設定ファイルsetup.confに関する説明を元に、必要な設定項目を設計
INSUITE® APサーバの設定 INSUITE®側必要な設定項目を設計及び設定をしてください。
・Luxorサーバへの接続情報domain.dat
・Luxor用の全文検索設定conf_search_luxor.dat
Sm@rtDB APサーバの設定 Sm@rtDB側必要な設定項目を設計及び設定をしてください。
・LuxorサーバからAPサーバへの接続情報hibiki.xml
・APサーバからLuxorサーバへの認証情報default.xml
Luxorのインストール 手順通りにLuxorサーバを構築
各APサーバの再起動 ・INSUITE® APサーバ再起動
・Sm@rtDB APサーバ再起動
起動後の確認 インストール後、成功したかどうかを確認してください。

上記流れより構築後、Luxor全文検索が利用できるようになります。構築例は次の図を参照してください。

※インデックスデータをLuxorサーバとNFSサーバの両方に保存することが可能です。

図 インデックスをLuxorサーバに保存する場合の構築例 (複数台構成のイメージ)

インデックスをLuxorサーバに保存する場合の構築例

LuxorのインデックスをNFS上に保存する方法

利用ユーザ数や文書数により、インデックスが膨大な量になることがあります。インデックスをLuxorサーバ上に保存する以外、NFSサーバ上に保存することも可能です。Luxorインストール後、下記ディレクトリをNFSサーバ上に移動し、Luxorサーバからマウントしてください。

※複数台構成の場合はそれぞれのディレクトリにマウントする必要があります。

マウントするディレクトリ:

/var/luxor(setup.confのsolrDataDir=/varの場合)

図 インデックスをNFSサーバに保存する構築例

インデックスをNFSサーバに保存する構築例

Luxorのインストール作業手順

以下の手順よりLuxor Ver.2.0.X系のインストールを行います。

下記では、luxor.2.0.3.tbzモジュールを例にしています。各リビジョンに合わせ、読み替えてください。

[1] luxor.2.0.3.tbzを、Luxorサーバに転送します。ここでは、/root配下に転送したこととします。

[2] 転送したluxor.2.0.3.tbzを解凍します。

# cd /root
# tar jxvf luxor.2.0.3.tbz
# cd luxor.2.0.3

[3] 設定ファイルを生成します。この操作により、カレントディレクトリに設定ファイル setup.confが生成されます。

# sh setup.sh -makeConf

[4] 生成したファイルのsetup.confを修正します。

# vi setup.conf

前章の「Luxorサーバの設定」に関する説明を元に、設計及び設定を行ってください。

[5] rootユーザで、インストールスクリプトsetup.shを実行してください。

# sh setup.sh -install
user webadmin is not found.
try making group webadmin.
try making user webadmin.
setup successed. Start tomcat.

[6] Luxorサーバが複数台構成(SolrCloud機能利用)の場合、各Luxorサーバを[1]から[5]までの手順を元に実施したうえ、各Luxorサーバのzoo.cfgファイルにすべてのLuxorサーバの番号とIPアドレスを設定してください。(※複数台構成の場合要注意。)

# vi /var/luxor/zoo.cfg

設定フォーマット

server.[サーバ番号]=[サーバIPアドレス]:[ポート1]:[ポート2]

設定に関する説明

server.[サーバ番号]は、第N第目のLuxorサーバを表し、正整数で設定。サーバ番号が必ずsetup.confファイルにて設定するzkMyID番号と一致してください。

[サーバIPアドレス]は、「server.[サーバ番号]」LuxorサーバのIPアドレスを設定してください。
[ポート1]は、Luxor複数台構成の場合、各LuxorサーバのZooKeeperサービス間の通信用ポート。デフォルトは11081です。
[ポート2]は、ZooKeeperサービスがリーダ選挙用のポート。デフォルトは11082です。

上記のデフォルトポート番号が他のサービスに使用されていないかの確認をしてください。使用されている場合、他のポートに変更してください。

一台構成:

server.1=10.2.2.10:11081:11082

三台構成:

server.1=10.2.2.10:11081:11082
server.2=10.2.2.11:11081:11082
server.3=10.2.2.12:11081:11082

[7] /etc/security/limits.confに以下の行を追加し、最大ファイル数を変更してください。

webadmin soft nofile 65536
webadmin hard nofile 65536

Sm@rtDBを利用する場合は、以下の2行も記載してください。

hibiki hard nofile 65536
hibiki soft nofile 65536

運用後、/var/log/luxor/solr.logに 「too many open files」というエラーが出る場合は、最大ファイル数をさらに大きい値に調整してください。値を変更する場合はSolr用のTomcatを再起動するが必要です。以上で、インストールは終了です。

Luxorサーバの自動起動設定は、インストールスクリプトで設定します。

[8] Solr用のTomcatを開始します。

# service solrTomcat start

注意

Luxorサーバ複数台構成(SolrCloud利用)の場合、[1]〜[8]までの手順をすべてのLuxorサーバで実施してください。

[9] コンフィグファイルのアップロード、INSUITE®及びSm@rtDBのCollections生成を行います。
下記のコマンドを任意のLuxorサーバで実施してください。

# sh setup.sh -upZkConfig

success in uploading the admin_guide config file to zookeeper.
success in uploading the board config file to zookeeper.
success in uploading the custom config file to zookeeper.
success in uploading the fa_schedule config file to zookeeper.
success in uploading the guide config file to zookeeper.
success in uploading the history-library config file to zookeeper.
success in uploading the history-share config file to zookeeper.
success in uploading the insuite_test config file to zookeeper.
success in uploading the library config file to zookeeper.
success in uploading the ml config file to zookeeper.
success in uploading the ns_board config file to zookeeper.
success in uploading the reminder config file to zookeeper.
success in uploading the report config file to zookeeper.
success in uploading the schedule config file to zookeeper.
success in uploading the share config file to zookeeper.
success in uploading the smart config file to zookeeper.
success in uploading the todo config file to zookeeper.
success in uploading the wflow config file to zookeeper.
success in uploading the binder config file to zookeeper.
success in uploading the document config file to zookeeper.
success in uploading the document_item config file to zookeeper.
success in uploading the imp config file to zookeeper.
success in uploading the process config file to zookeeper.

# sh setup.sh -createCollections

コンソールメッセージ例(xmlでレスポンスがリターンされます。):

<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>
<response>
    <lst name="responseHeader">
        <int name="status">0</int>
        <int name="QTime">2821</int>
    </lst>
    <lst name="success">
        <lst name="127.0.0.1:10080_solr">
            <lst name="responseHeader">
                <int name="status">0</int>
                <int name="QTime">1628</int>
            </lst>
            <str name="core">admin_guide_shard1_replica1</str>
        </lst>
    </lst>
</response>

これでLuxorサーバの構築が完了となります。

[10] INSUITE®/Sm@rtDBが利用される場合、それぞれのサービスを起動してから、Luxorサーバ構築が成功したかどうかの確認方法は「起動後の確認方法」の記載を参照してください。

※データ量やサーバスペックにより、Solrの各コアを起動するには時間がかかりますので、LuxorのAbout画面にて、全てCoreが問題なくReloadされた(各Coreのサイズが平常通り表示される)ことを確認の上、installCheckを実行してください。