インストールについて

Luxor Ver.2.8系のインストール方法について説明します。新規インストールする際の流れは、下記を参照してください。
※ Luxorサーバのインストールと各APサーバの設定は、必ずしも下記流れの順番で実施する必要はありません。

Luxorインストール作業の流れ

表 Luxorインストールの流れ

作業項目 詳細
Luxorサーバの構築パターンを決める 次のステップに進む前、下記の構築パターンを決めてください。
・スキーマ選定を行ってください。[DAT|JPT]
Luxorサーバの設定 前ステップの構築パターンを決めてから、前章のLuxor設定ファイルsetup.confに関する説明を元に、必要な設定項目を設計する。
INSUITE® APサーバの設定 INSUITE®側必要な設定項目を設計及び設定をしてください。
・Luxorサーバへの接続情報domain.dat
・Luxor用の全文検索設定conf_search_luxor.dat
SmartDB APサーバの設定 SmartDB側必要な設定項目を設計及び設定をしてください。
・LuxorサーバからAPサーバへの接続情報hibiki.xml
・APサーバからLuxorサーバへの認証情報default.xml
Luxorのインストール 手順通りにLuxorサーバを構築する。
各APサーバの再起動 ・INSUITE® APサーバ再起動
・SmartDB APサーバを再起動する。
起動後の確認 インストール後、成功したかどうかを確認してください。

上記流れより構築後、Luxor全文検索が利用できるようになります。構築例は次の図を参照してください。

※インデックスデータの保存先はLuxorサーバ、NFSサーバのいずれかを選択が可能です。

図 インデックスをLuxorサーバに保存する場合の構築例 ※Ver.2.8.0クラスター構成には対応していません。

インデックスをLuxorサーバに保存する場合の構築例

LuxorのインデックスをNFS上に保存する方法

利用ユーザ数や文書数により、インデックスが膨大な量になることがあります。インデックスをLuxorサーバ上に保存する以外、NFSサーバ上に保存することも可能です。Luxorインストール後、下記ディレクトリをNFSサーバ上に移動し、Luxorサーバからマウントしてください。

マウントするディレクトリ:

/var/luxor(setup.confのsolrDataDir=/varの場合)

図 インデックスをNFSサーバに保存する構築例 ※Ver.2.8.0クラスター構成には対応していません。

インデックスをNFSサーバに保存する構築例

Luxorのインストール作業手順

以下の手順よりLuxor Ver.2.8.X系のインストールを行います。

Javaのインストール

各Luxor APサーバにて実施します。 Luxorを実行するためには、Java Standard Edition 11以降 が必要です。

表 Luxorに必要なJavaのバージョン

サポートするJavaのバージョン Java Standard Edition 11
Java Standard Edition 12

LuxorでサポートするJDKは、Oracle JDK/OpenJDKです。
Oracle JDKを利用する場合は、Oracle社のサイトから最新版のモジュールを入手してください。別途、Oracle社と有償サポート契約が必要となります。
OpenJDKを利用する場合は、OSベンダーにより提供されているパッケージを利用してください。OSベンダーによる長期サポートが提供されます。

上述のいずれかの方法で入手したインストールモジュールを利用して、インストールを行います。
ここでは、OpenJDKを/usr/local/luxor/ 配下にインストールする手順を説明します。。

# mkdir /usr/local/luxor/
# cd /usr/local/luxor/
# tar zxvf openjdk-11.X.X_linux-x64_bin.tar.gz
# chown -R root.root jdk-11.X.X

Tomcatのインストール

Luxorを実行するためには、Tomcatが必要です。

表 Luxorに必要なTomcatのバージョン

サポートするTomcatのバージョン Apache Tomcat 9
Apache Tomcat 8.5

Apache Tomcatのサイトから、Tomcatの最新版をダウンロードします。
ここでは、ダウンロードしたモジュールを/usr/local/luxor/ 配下に配布及びインストールします。
以下のモジュールを使用する前提で説明します。
Tomcat : apache-tomcat-8.5.40.tar.gz

# cd /usr/local/luxor/
# tar zxvf apache-tomcat-8.5.40.tar.gz
# ln -s apache-tomcat-8.5.40 tomcat

Luxorのインストール

下記では、luxor.2.8.0.tbzモジュールを例にしています。各リビジョンに合わせ、読み替えてください。

[1] luxor.2.8.0.tbzを、Luxorサーバに転送します。ここでは、/root配下に転送したこととします。

[2] 転送したluxor.2.8.0.tbzを解凍します。

# cd /root
# tar jxvf luxor.2.8.0.tbz
# cd luxor.2.8.0

注意: 下記のメッセージが出力される場合はOSにbzip2コマンドが入ってなかったことが原因です。

tar (child): bzip2: Cannot exec: No such file or directory

対処法は下記のコマンドで必要なコマンドをインストールしてください。

yum install bzip2

[3] 設定ファイルを生成します。この操作により、カレントディレクトリに設定ファイル setup.confが生成されます。

# sh setup.sh -makeConf

[4] 生成したファイルのsetup.confを修正します。

# vi setup.conf

前章の「Luxorサーバの設定」に関する説明を元に、設計及び設定を行ってください。
注意: Ver.2.2.0からJavaモジュールがインストーラーに同梱されなくなります。「Javaのインストール」でインストールしたJavaのフルパスを「javaInstallDir」項目に設定してください。
Ver.2.5.0からTomcatモジュールがインストーラーに同梱されなくなります。「Tomcatのインストール」でインストールしたTomcatのフルパスを「tomcatInstallDir」項目に設定してください。

[5] rootユーザで、インストールスクリプトsetup.shを実行してください。

# sh setup.sh -install
user webadmin is not found.
try making group webadmin.
try making user webadmin.
setup successed. Start tomcat.
# sh setup.sh -reflectConf
maybe (re)start solrTomcat.

注意: 「user webadmin is not found.」、「try making group webadmin.」、「try making user webadmin.」のメッセージはLuxorサーバを新規構築する場合のみ出力されます。

[6] /etc/security/limits.confに以下の行を追加し、最大ファイル数を変更してください。

webadmin soft nofile 65536
webadmin hard nofile 65536

SmartDBを利用する場合は、以下の2行も記載してください。

hibiki hard nofile 65536
hibiki soft nofile 65536

運用後、/var/log/luxor/solr.logに 「too many open files」というエラーが出る場合は、最大ファイル数をさらに大きい値に調整してください。値を変更する場合はSolr用Tomcatの再起動が必要です。以上で、インストールは終了です。

Luxorサーバの自動起動設定は、インストールスクリプトで設定します。

[7] Solr用のTomcatを開始します。

# service solrTomcat start

これでLuxorサーバの構築が完了となります。

[8] INSUITE®/SmartDBが利用される場合、それぞれのサービスを起動してから、Luxorサーバ構築が成功したかどうかの確認方法は、「起動後の確認方法」をご参照ください。

※データ量やサーバのスペック状況によって、Solr各コアの起動時間が変わりますので、LuxorのAbout管理画面にて全てCoreが問題なくReloadされた(各Coreのサイズが表示される)ことを確認した上、installCheckを実行してください。