CSVファイルによるユーザ・グループデータインポート機能

ユーザ・グループデータインポート機能の概要

CSVファイルによるユーザ・グループデータインポート機能が利用できます。

管理機能の[システム管理]-[データインポート]-[CSVデータ登録]パネルで、作成したCSVファイルの登録とバッチ処理開始時間を設定することができます。

ユーザ・グループデータのバッチ処理は、日次処理のロック解除後に実行されます。バッチ処理中はユーザ・グループ編集ロック状態となります。ユーザ・グループデータインポート機能用のコマンドを利用して処理を実行することもできるため、外部システムとの連携を行うことができます。

ユーザ・グループデータインポート機能では、マスターテーブルから複製テーブルを作成します。

ユーザ・グループデータインポート機能を利用するためには、INSUITE® が提供するCSVフォーマットに合わせて、データを作成する必要があります。

ユーザ・グループデータインポート用CSVファイル

ユーザ・グループデータインポート機能で使用するCSVファイルは、管理機能の[システム管理]-[データエクスポート]-[ユーザ・グループ情報]-[CSV形式]パネルから出力することができます。

CSVファイルの種類は6種類あり、ユーザ情報のデータ、グループ情報のデータ、所属情報のデータ、組織階層情報、言語別ユーザ情報のデータ、言語別グループ情報のデータをそれぞれ登録します。

種類 ファイル名 説明
①ユーザ情報CSVファイル member.csv ユーザ情報取り込み用CSVファイル
②グループ情報CSVファイル group.csv グループ情報取り込み用CSVファイル
③所属情報CSVファイル group_member.csv 所属情報取り込み用CSVファイル
④組織階層情報CSVファイル group_path.csv 組織階層情報取り込み用CSVファイル
⑤言語別ユーザ情報CSVファイル member_lang.csv 言語別ユーザ情報取り込み用CSVファイル
⑥言語別グループ情報CSVファイル group_lang.csv 言語別グループ情報取り込み用CSVファイル

【CSVの制約について】

  • 1行目はカラム名を入れる行とする
  • ファイル名称は固定とする
  • CSVデータの文字コードはShift-JIS/UTF-8

※必須項目は、CSVの定義上必須な項目
 必須項目が不足している場合は、CSV取り込み時にエラーになります。

※データを登録できるカラムは、オプションの設定により変わります。

オプションの設定に依存しない共通項目 網掛けなし
タイムゾーン対応英語インターフェースオプションがONの時のみ有効 網掛けあり+太文字
タイムゾーン対応英語インターフェースオプションがOFFの時のみ有効 網掛けなし+太文字

①ユーザ情報取り込み用CSVカラム説明 (member.csv)

カラム名 Type 必須項目 備考
user_id CHAR(32) ユーザログインID
user_id に使える文字の種類は半角英数字と "_", "-" , "." の3種類の記号のみ
key CHAR(32) 外部システム識別キー
※マルチバイト文字は不可
sys,insuite,isewinは予約語のため指定できません
id CHAR(32) 外部システムでのユニーク値
※マルチバイト文字は不可
name CHAR(100) 表示名(言語別)
※データが無い場合自動補完されます
kana CHAR(100) 名前(かな)
last_name VARCHAR(40) 姓(言語別)
middle_name VARCHAR(20) ミドルネーム(言語別)
first_name VARCHAR(40) 名(言語別)
last_kana CHAR(40) 姓(ふりがな)
middle_kana VARCHAR(20) ミドルネーム(ふりがな)
first_kana CHAR(40) 名(ふりがな)
type NUMBER(1) ユーザ種別
1:一般ユーザ
3:ファイル共有限定ユーザ
4:ログイン不能ユーザ
sort_level NUMBER(3) ソートレベル(整数3桁)
pass CHAR(32) ユーザログインパスワード(平文)
※新規登録時はパスワードが必須となります 
※更新時にデータが無い場合は更新されません
email CHAR(100) メールアドレス
mlocal VARCHAR(512) 高速化オプションのローカルイメージパス
alpha CHAR(100) 名前(アルファベット)
title CHAR(100) 役職
title_name CHAR(100) 敬称
title_name_pos CHAR(100) 敬称位置
1:前  0もしくは未設定時:後
tel1 CHAR(30) 電話番号1
tel 2 CHAR(30) 電話番号2
tel 3 CHAR(30) 電話番号3(内線番号)
fax1 CHAR(30) FAX番号1
fax 2 CHAR(30) FAX番号2
keitai CHAR(30) 携帯電話番号
keitai_mail CHAR(100) 携帯メールアドレス
pmail1 CHAR(100) その他メールアドレス1
pmail2 CHAR(100) その他メールアドレス2
zip CHAR(15) 郵便番号
country VARCHAR(30) 国名(共通)
state CHAR(15) 都道府県
address CHAR(200) 住所(共通)
l_lang VARCHAR(20) 住所用選択言語
l_country VARCHAR(30) 国名(地域)
l_address VARCHAR(200) 住所(地域)
url CHAR(100) ホームページURL
note CHAR(250) メモ
expire_date CHAR(10) 有効期限 YYYY/MM/DD
user_lang CHAR(20) 表示言語
timezone CHAR(10) タイムゾーン
emp_id CHAR(100) 社員番号
lic_h_sales CHAR(1) ひびき(R)SALES ライセンス有無
1:有り 0もしくは未設定時:無し
lic_h_project CHAR(1) ひびき(R)PROJECT ライセンス有無
1:有り 0もしくは未設定時:無し
lic_h_smartcabinet CHAR(1) ひびき(R)Sm@rtDB ライセンス有無
1:有り 0もしくは未設定時:無し
lic_scheduler CHAR(1) スケジュール ライセンス有無
1:有り 0もしくは未設定時:無し
lic_wflow CHAR(1) ワークフロー ライセンス有無
1:有り 0もしくは未設定時:無し
lic_smartpage CHAR(1) スマートページ ライセンス有無
1:有り 0もしくは未設定時:無し
lic_library CHAR(1) ライブラリ ライセンス有無
1:有り 0もしくは未設定時:無し
lic_share CHAR(1) ファイル共有 ライセンス有無
1:有り 0もしくは未設定時:無し
lic_dcm CHAR(1) 連絡・通知 ライセンス有無
1:有り 0もしくは未設定時:無し
lic_ajxmailer CHAR(1) 統合メーラ(ニュースタイル) ライセンス有無
1:有り 0もしくは未設定時:無し
lic_rssreader CHAR(1) RSS リーダー ライセンス有無
1:有り 0もしくは未設定時:無し
lic_portal CHAR(1) ポータル基本機能 ライセンス有無
1:有り 0もしくは未設定時:無し
lic_groupware CHAR(1) グループウェア基本機能 ライセンス有無
1:有り 0もしくは未設定時:無し
del CHAR(1) 削除フラグ
1 を入れた場合、該当ユーザのユーザ種別をログイン不能ユーザに変更する。(省略可)
mid NUMBER(8) 強制マッチングが必要な場合に、INSUITE®内部のMID値を設定する。(省略可)

②グループ情報取り込み用CSVカラム説明 (group.csv)

カラム名 Type 必須項目 備考
key CHAR(32) システム識別キー
※マルチバイト文字は不可
sys,insuite,isewinは予約語のため指定できません
id CHAR(32) ユニーク値
※マルチバイト文字は不可
name CHAR(100) グループ名
kana CHAR(100) グループ名(かな)
alpha CHAR(100) グループ名(アルファベット)
type NUMBER(1) グループタイプ
1:組織 2:プロジェクト 3:役職グループ
sort_level NUMBER(3) ソートレベル(整数3桁)
grade NUMBER(8) 役職グループの順序(整数8桁)
group_join CHAR(1) 参加許可
1:自由参加
2:オーナーが登録(デフォルト) 
※プロジェクトを指定した場合のみ
permit CHAR(1) 所属ユーザ・グループの公開
1:公開(デフォルト)
2:所属ユーザ・グループ以外には公開しない
※プロジェクトを指定した場合のみ
del CHAR(1) 削除フラグ
1を入れた場合、該当グループを廃止にする。(省略可)
gid NUMBER(8) 強制マッチングが必要な場合に、INSUITE®内部のGID値を設定する。(省略可)

③所属情報取り込み用CSVカラム説明 (group_member.csv)

※所属の変更のあるユーザの場合は、そのユーザのすべての所属情報をCSVに含める必要があります。

カラム名 Type 必須項目 備考
g_key CHAR(32) システム識別キー(グループ)
※マルチバイト文字は不可
g_id CHAR(32) ユニーク値(グループ)
※マルチバイト文字は不可
u_key CHAR(32) システム識別キー(ユーザ)
※マルチバイト文字は不可
u_id CHAR(32) ユニーク値(ユーザ)
※マルチバイト文字は不可
attr CHAR(1) 所属属性
1:プライマリメンバー
2:セカンダリメンバー
3:プライマリオーナー
4:セカンダリオーナー
5:グループ指定メンバー
6:グループ指定セカンダリオーナー
※制限付きセカンダリオーナー(グループ指定を含む)を登録・更新する場合は、AUTH_TYPE を 1 にして、かつ OWNER01~OWNER19 の該当権限データを 1 にしてください。
auth_type CHAR(1) 制限付きセカンダリオーナー用フラグ
未設定:制限なし
1:制限付き
owner01 CHAR(1) 所属ユーザ設定
(制限付きセカンダリオーナー権限フラグ)
owner 02 CHAR(1) 施設・設備管理
(制限付きセカンダリオーナー権限フラグ)
owner 03 CHAR(1) 通達事項管理
(制限付きセカンダリオーナー権限フラグ)
owner 04 CHAR(1) ポートレット設定
(制限付きセカンダリオーナー権限フラグ)
owner 05 CHAR(1) ホームページ編集
(制限付きセカンダリオーナー権限フラグ)
owner 06 CHAR(1) 表示メニュー設定
(制限付きセカンダリオーナー権限フラグ)
owner 07 CHAR(1) 個人ポータル設定
(制限付きセカンダリオーナー権限フラグ)
owner 08 CHAR(1) グループポータル設定
(制限付きセカンダリオーナー権限フラグ)
owner 09 CHAR(1) ドキュメント管理
(制限付きセカンダリオーナー権限フラグ)
owner 10 CHAR(1) リンク集設定
(制限付きセカンダリオーナー権限フラグ)
owner 11 CHAR(1) ワークフローのテンプレート、経路設定
(制限付きセカンダリオーナー権限フラグ)
owner 12 CHAR(1) アドレス帳管理
(制限付きセカンダリオーナー権限フラグ)
owner 13 CHAR(1) 連絡掲示板管理
(制限付きセカンダリオーナー権限フラグ)
owner 14 CHAR(1) 統合クリッピング管理
(制限付きセカンダリオーナー権限フラグ)
owner 15 CHAR(1) グループ詳細情報設定
(制限付きセカンダリオーナー権限フラグ)
owner 16 CHAR(1) 電子メール管理
(制限付きセカンダリオーナー権限フラグ)
owner17 CHAR(1) サイドリンク集設定
(制限付きセカンダリオーナー権限フラグ)
owner18 CHAR(1) スケジュール管理
(制限付きセカンダリオーナー権限フラグ)
owner19 CHAR(1) RSSリーダー
(制限付きセカンダリオーナー権限フラグ)
owner20 CHAR(1) 連絡・通知
(制限付きセカンダリオーナー権限フラグ)

※所属グループに組織TOP、管理権限ユーザ・グループを指定する場合は、後述⑦「システム利用識別子」のKEY、IDを利用してください。

④組織階層情報取り込み用CSVカラム説明 (group_path.csv)

カラム名 Type 必須項目 備考
key CHAR(32) グループシステム識別キー
※マルチバイト文字は不可
id CHAR(32) グループユニーク値
※マルチバイト文字は不可
p_key CHAR(32) 親グループ外部システム識別キー
※マルチバイト文字は不可
p_id CHAR(32) 親グループ外部ユニーク値
※マルチバイト文字は不可

※親グループに組織TOPを指定する場合は、後述⑦「システム利用識別子」のKEY、IDを利用してください。

⑤言語別ユーザ情報CSVカラム説明 (member_lang.csv)

カラム名 Type 必須項目 備考
key CHAR(32) ユーザログインID
id CHAR(32) 外部システムでのユニーク値
※マルチバイト文字は不可
name VARCHAR(100) 表示名(言語別)
last_name VARCHAR(40) 姓(言語別)
middle_name VARCHAR(20) ミドルネーム(言語別)
first_name VARCHAR(40) 名(言語別)
title_name VARCHAR(100) 敬称(言語別)
title_name_pos CHAR(1) 敬称位置
1:前 0もしくは未設定時:後
note VARCHAR(250) メモ(日本語)
lang VARCHAR(20) 多言語

※member_lang.csvのCSVカラム[key、id、lang]いずれかのデータが指定される場合、別の項目が必須になります。
※タイムゾーン対応英語インターフェースオプションがONの時のみ利用できます。

⑥言語別グループ情報CSVカラム説明 (group_lang.csv)

カラム名 Type 必須項目 備考
key CHAR(32) システム識別キー
※マルチバイト文字は不可
sys,insuite,isewinは予約語のため指定できません
id CHAR(32) ユニーク値
※マルチバイト文字は不可
name VARCHAR(100) グループ名(言語別)
lang VARCHAR(20) 多言語

※group_lang.csvのCSVカラム[key、id、lang]いずれかのデータが指定される場合、別の項目が必須になります。
※タイムゾーン対応英語インターフェースオプションがONの時のみ利用できます。

⑦システム利用識別子

名称 KEY ID
組織TOP sys 2000000
管理権限ユーザ・グループ sys 2000001

CSVファイル作成参考例

ユーザ・グループデータインポート機能を利用し新規にユーザやグループを登録する場合、作成するCSVファイルの「key」欄には、システム識別キーとして任意の文字列を入力してください。(参考例では「csv」としています。)

ユーザ情報CSVファイルの場合、「id」欄には社員番号などのユニークなユーザ識別番号を入力してください。
また、グループ情報CSVファイルの場合、「id」欄にはユニークなグループ識別番号を入力してください。

INSUITE® 管理機能から新規登録したユーザやグループの場合には、「key」欄には「insuite」、「id」欄にはシステムが付加したユーザ識別番号やグループ識別番号が登録されています。
データインポート時、INSUITE® は「key」欄、「id」欄を参照し判別を行います。

【member.csvの場合の作成参考例】

データエクスポート

既存データのエクスポートおよびINSUITE® が提供するCSVフォーマットを確認するには、管理機能の[システム管理]-[データエクスポート]-[ユーザ・グループ情報]-[CSV形式]パネルを利用します。

[CSV形式]パネルで、作成ボタンを押下すると各CSVファイルが作成されダウンロードすることができます。

データインポート

新規データの作成や既存情報の編集を行ったCSVファイルをインポートするには、管理機能の[システム管理]-[データインポート]-[CSVデータ登録]パネルを利用します。

それぞれの項目に該当するCSVファイルを登録します。

[バッチ処理設定]パネルで実行時間を設定することができます。管理機能からではなくコンソールからコマンドを利用して処理を実行することもできます。