新モジュールの適用手順

Sm@rtDBのバージョンアップがあった際に開発環境に新モジュールを適用するための手順を説明します。

Java 11へのアップブレード

Oracle社のホームページからJava Development Kitをダウンロードし、指示に従ってインストールしてください。Sm@rtDB Ver.4.2.0からJava8はサポートされなくなりましたため、OPEN JDK 11もしくはORACLE JDK 11をご利用してください。 本ドキュメント作成時点での最新バージョンは、JDK 11.0.2です。

Tomcat 9へのアップグレード

Sm@rtDB Ver.4.2で対応しているTomcatのバージョンはTomcat 9.xになります。 Apache Tomcatのホームページ(URL http://tomcat.apache.org/) からTomcatをダウンロードし、指示に従ってインストールしてください 本ドキュメント作成時点での最新版は、Ver.9.0.14です。最新版の使用を推奨します。

最新版モジュールの配置

更新対象のリリースファイルとして提供されているSET_UP.zipを展開して作成されるSET_UP配下の\var\hibiki\modulesフォルダ中のjarファイルを、C:\var\hibiki\modules\配下のファイルと置き換えます。

同じく、SET_UP配下のhibiki.warファイルをTomcatをインストールしたディレクトリ配下の\webapps\配下のhibiki.warファイルと置き換えます。

SET_UP配下の.tomcatpluginファイルを「Tomcatインストール先のディレクトリ配下の¥webapps¥hibiki」配下にコピーします。

開発用クラスローダーの配置

Tomcat9.xを利用するため、更新対象のリリースファイルとして提供されているSET_UP.zipを展開して作成されるSET_UP配下のtomcat-devloader.jarを、 C:\Tomcat 9.0\libフォルダ配下に展開します。

hibikiフォルダの再作成

Tomcatをインストールしたディレクトリ配下の\webapps\配下のhibikiフォルダは再作成する必要が有るため、一度削除します。
その後、server.xmlからhibikiのコンテキストを削除したのちにTomcatを起動します。
この時の起動でhibikiフォルダが展開されます。
コンテキストの削除手順は【server.xmlの設定】と同様に「Tomcatプロジェクト」→「Tomcatからコンテキストを削除」をクリックします。「操作に成功しました。」というメッセージが表示されます。

classpathの再設定

アドオン開発環境のclasspath設定では、Sm@rtDBモジュール(jarファイルなど)の指定をファイル名で行なっている部分があるため、jarファイルを差し替えた事によってアドオンプロジェクトでエラーになることがあります。
その場合は【アドオン用のjavaプロジェクトの作成】で実施したclasspathの調整を行ってください。

※手順や環境によってはビルド・パスの指定が.classpath上では記述されているが、eclipse上から確認すると表示されていない、といった状況が発生する場合があります。その場合は一度テキスト・エディター等で.classpathから該当の記述を削除し、eclipseから追加しなおしてください。

Tomcatの起動

Tomcat起動の前に、server.xmlに再度hibikiのコンテキストを追加します。
追加手順は【server.xmlの設定】を参照ください。
Tomcatのコンテキストが追加されたことを確認した後に、Tomcatを起動します

Sm@rtDB Toolのsync aliceコマンドの実行

Ver.4.1.0 よりAlice機能(新アカウントキャッシュ機能)がデフォルトで有効になりましたので、 Alice機能(新アカウントキャッシュ機能)用のテーブルを作成するために、Sm@rtDB Toolを起動して、sync aliceコマンドを実行する必要があります。
Alice機能はVer.3.2.4で追加された機能です。この機能の詳細は、『運用ガイド』を参照ください。

Alice機能を有効のまま構築する場合は、『運用ガイド』の「Alice機能(新アカウントキャッシュ機能)によるTomcat起動の高速化」を参照して設定してください。アドオン開発環境でSm@rtDB Tool起動方法は以下に記載します。 Alice機能を無効にする場合は、『運用ガイド』を参照し、default.xmlの設定を変更してください。 また、既にAlice機能を有効にしている場合は、upgrade exec alice-tableコマンドを実行する必要があります。

コンソールからjavaコマンドにより、Sm@rtDB Toolを起動します。(下記はWindowsの場合です。)
コマンドを実行するとAlice機能用テーブルが作成され、INSUITEのDBからアカウントデータをSm@rtDBのDBへ同期します。 コマンドを実行する際、hibiki.logを監視しエラーがない事を確認します。

■初めてAlice機能を有効にする場合

# java -Dhibiki.webapp.home=C:\Tomcat バージョン番号\webapps\hibiki -cp C:\Tomcat バージョン番号\webapps\hibiki\WEB-INF\lib\*;C:\var\hibiki\modules\*;C:\Tomcat バージョン番号\webapps\hibiki\WEB-INF\classes;C:\Tomcat バージョン番号\lib\* jp.co.dreamarts.hibiki.smartdb.tool.Main

> sync alice
> quit

■既にAlice機能が有効だった環境をアップグレードする場合

# java -Dhibiki.webapp.home=C:\Tomcat バージョン番号\webapps\hibiki -cp C:\Tomcat バージョン番号\webapps\hibiki\WEB-INF\lib\*;C:\var\hibiki\modules\*;C:\Tomcat バージョン番号\webapps\hibiki\WEB-INF\classes;C:\Tomcat バージョン番号\lib\* jp.co.dreamarts.hibiki.smartdb.tool.Main

> upgrade exec alice-table
> sync alice
> quit

起動確認

About.doで新しいモジュールが読み込まれていることを確認してください。

※前述のsync aliceコマンドを実行するか、Alice機能を無効にしなければSm@rtDBへのログインはできません。
※新しいバージョンで設定ファイル等の変更が必要になる場合は別途upgrade手順に従って更新を行ってください。