決裁のルールをシステムで管理する仕組み
決裁のルールとは
決裁のルールとは、どのような組織が起案するかに関わらず、承認の流れを汎用化し、ルール化したものです。予め決裁のルールを定義しておくことにより、どのような組織にも対応でき、また組織変更の場合にも柔軟に対応することができます。下表は決裁ルールを図式化したものです。
図 決裁ルールの概念図
決裁のルールをシステム化し、それをワークフローで利用できるようにすることで、ワークフローの流れを起案部署毎に作成する必要がなくなります。
例えば、「与信枠変更」というワークフローがある場合に、細目にある条件によって通るルートをパターン化し、どのルートを通るかをルール化しておくと、起案部署が決まれば、それに従い、通るルートが具体的になります。
以下、Sm@rtDBで実現している決裁ルート自動生成機能について、「決裁ルールの概念図」に沿って説明します。
決裁に関わる組織と決裁レベル
決裁に関わる組織を「決裁レベル」という枠に当てはめて定義します。「決裁ルールの概念図」では横軸に相当します。決裁ルールをパターン化した時、同等の承認ステップとなるものを「レベル」として位置づけます。この決裁レベルは具体的にどの組織になるのかを、別途定義します。組織がどの決裁レベルに相当するのかを予め定義すれば、どの部署から起案されたのかによって、承認ルートが明確になります。
決裁のパターンとカテゴリ
決裁レベルに対して、どのようなパターンで承認するかを定めたものを「決裁パターン」として定義します。Sm@rtDBでは、定義した決裁パターンをカテゴリで分類することができます。
決裁の様式
決裁時に必要な項目はバインダで定義します。通常のプロセスエンジンと同様に、各アクティビティ実施時のレイアウトブロックの表示制御が可能です。