連携定義

概要

アクション部品またはバインダ参照ボタンにおいて、異なるバインダ間での検索条件またはデフォルト値の連携を実現するためにバインダ間連携機能を定義できる「連携定義」を追加しました。

バインダ間連携機能により、以下の機能が利用可能になります。

  • アクション部品による、自バインダの部品値を検索条件とした、他バインダの文書一覧画面の呼び出し機能
  • アクション部品による、自バインダの部品値をデフォルト値とした、他バインダの新規登録画面の呼び出し機能
  • バインダ参照ボタンによる、自バインダの部品値を検索条件とした、他バインダの文書選択画面の呼び出し機能

※アクション部品、バインダ参照ボタンを利用した連携定義の設定方法についてはこちらをご覧ください。

連携の定義を行うバインダのサイドメニューから「連携定義」メニューをクリックします。

※定義可能な権限は、バインダ管理者またはバインダ設計者です。

定義一覧画面が開かれます。この画面からバインダ間の連携を定義することが出来ます。

新規登録ボタンをクリックすると連携定義の追加画面が表示されます。

「文書一覧画面」用の検索条件の自バインダ‐連携先バインダ間部品マッピングの定義

※部品マッピングにより、連携先バインダ・ビューでの文書一覧画面(アクション部品)または文書選択画面(バインダ参照部品)の部品の検索条件の値に、自バインダの部品の値が使用されます。

「文書登録画面」用のデフォルト値の自バインダ‐連携先バインダ間部品マッピングの定義

※部品マッピングにより、連携先バインダでの新規登録画面の部品のデフォルト値に、自バインダの部品の値が使用されます。

表 各設定項目と選択方法

項目名 説明 選択方法・指定可能範囲など
連携定義名 バインダ間連携定義の名前です。 任意の文字列を入力します。
連携キー バインダ間連携連携定義のキーを設定します。
※現在は利用していない項目です。
150文字以内の半角英数字、または下線を入力します。
次の入力制限があります。
●先頭文字は半角英数字であること。
●バインダ内で同一のキーは入力できません。
説明 バインダ間連携定義に関する説明です。 任意の文字列を入力します。
連携先バインダ 連携先となるバインダを指定します。 「編集」ボタンをクリックし、バインダ選択ウィンドウにて、任意のバインダを指定します。
※連携先バインダでは、バインダキーの設定が必要です。
遷移先画面 遷移の際に使用する画面を選択します。 ラジオボタンから「文書一覧画面」「文書登録画面」のいずれかを選択します。
遷移先ビュー 遷移の際に使用するビューを選択します。 ラジオボタンから連携先バインダに定義されているビューのいずれかを選択します。
※遷移先画面に「文書一覧画面」を選択した場合のみ表示されます。
連携先リンク部品 連携先のリンク情報を保存する部品を選択します。 「バインダ参照ボタン」「文書リンク」のいずれかの部品をリストから選択します。連携先に文書を登録する際、指定した部品に自動的に連携先文書のリンクが設定されます。
バインダ参照ボタン:リンク先は1件のみ保持。複数回連携すると最新が保持されます。
文書リンク::リンク先は複数保持。複数回連携するとリンクがその都度追加されます。
※遷移先画面に「文書登録画面」を選択した場合のみ表示されます。

[*]は入力必須項目です。

※連携先リンク部品に関して、下記の制限事項があります。

  • 連携元文書と連携先文書の登録順序(連携元文書【閲覧】→連携先文書【新規】→連携元文書【編集】→連携先文書【登録】→連携元文書【登録】)により、連携元文書が登録できなくなる(エラーメッセージ「他ユーザ・画面で更新済のため、保存できませんでした。」が表示される)制限があります。
  • 連携元バインダに必須入力の部品がある状態で、連携先文書を登録する前に連携元文書が削除されると、連携先文書の登録時に連携元バインダがリフレッシュされ、新規登録画面で必須入力エラーとなる制限があります。

表 部品マッピング時に選択可能な部品一覧(遷移先:文書一覧画面)

連携先バインダ部品 自バインダ部品 検索オプション
文字列入力ボックス 1.文字列入力ボックス
2.数値入力ボックス
3.入力可能な単一選択(メニュー)
4.自動採番
中間一致/前方一致/完全一致
数値入力ボックス 1.数値入力ボックス
2.自動採番
数値の範囲のオプション
複数選択 1.単一選択(項目)
2.単一選択(メニュー)
3.複数選択
いずれかに一致/全てに一致
単一選択(項目) 1.単一選択(項目)
2.単一選択(メニュー)
3.複数選択
単一選択(メニュー) 1.単一選択(項目)
2.単一選択(メニュー)
3.複数選択
入力可能な単一選択(メニュー) 1.文字列入力ボックス
2.数値入力ボックス
3.入力可能な単一選択(メニュー)
4.自動採番
中間一致/前方一致/完全一致
日付選択 1.日付選択 日付の範囲のオプション
アカウント選択(ポップアップ) 1.アカウント選択(ポップアップ)
2.アカウント選択(メニュー)
アカウント選択(メニュー) 1.アカウント選択(ポップアップ)
2.アカウント選択(メニュー)
カテゴリ 1.カテゴリ
自動更新部品 テキスト型:
1.文字列入力ボックス
2.数値入力ボックス
3.入力可能な単一選択(メニュー)
4.自動採番

数値型:
1.数値入力ボックス
2.自動採番
自動採番 1.文字列入力ボックス
2.数値入力ボックス
3.入力可能な単一選択(メニュー)
4.自動採番
リンク 1.文字列入力ボックス
2.数値入力ボックス
3.入力可能な単一選択(メニュー)
4.自動採番

※部品以外で検索パネルで使用可能な検索条件「文書番号/文書タイトル/最終更新日時/最終更新ユーザ/登録日時/登録ユーザ/チェックイン・チェックアウト/全文検索」は対象外のため、検索条件に指定できません。

※連携先バインダ部品にはリスト型部品の中に設定された部品も指定可能です。

表 部品マッピング時に選択可能な部品一覧(遷移先:文書登録画面)

連携先バインダ部品 自バインダ部品 検索オプション
文字列入力ボックス 1.文字列入力ボックス
2.数値入力ボックス
3.入力可能な単一選択(メニュー)
4.自動採番
中間一致/前方一致/完全一致
数値入力ボックス 1.数値入力ボックス
2.自動採番
数値の範囲のオプション
複数選択 1.単一選択(項目)
2.単一選択(メニュー)
3.複数選択
単一選択(項目) 1.単一選択(項目)
2.単一選択(メニュー)
3.複数選択
単一選択(メニュー) 1.単一選択(項目)
2.単一選択(メニュー)
3.複数選択
入力可能な単一選択(メニュー) 1.文字列入力ボックス
2.数値入力ボックス
3.入力可能な単一選択(メニュー)
4.自動採番
日付選択 1.日付選択
アカウント選択(ポップアップ) 1.アカウント選択(ポップアップ)
2.アカウント選択(メニュー)
アカウント選択(メニュー) 1.アカウント選択(ポップアップ)
2.アカウント選択(メニュー)
カテゴリ 1.カテゴリ
自動更新部品 テキスト型:
1.文字列入力ボックス
2.数値入力ボックス
3.入力可能な単一選択(メニュー)
4.自動採番

数値型:
1.数値入力ボックス
2.自動採番
バインダ参照ボタン 初期値として、連携元の文書を設定する ※
(on / off チェックボックス)
文書リンク 初期値として、連携元の文書を設定する ※
(on / off チェックボックス)
文章入力エリア 1.文章入力エリア
2.リッチテキスト
3.文字列入力ボックス
4.数値入力ボックス
5.入力可能な単一選択(メニュー)
6.自動採番
リッチテキスト 1.文章入力エリア
2.リッチテキスト
3.文字列入力ボックス
4.数値入力ボックス
5.入力可能な単一選択(メニュー)
6.自動採番
ファイルフォルダ 1.ファイルフォルダ
2.画像部品【FS/KK/KP】
【FS/KK/KP】画像部品 1.画像部品

※単一選択(項目)、単一選択(メニュー)、入力可能な単一選択(メニュー)では、選択項目定義の名前ではなく、IDで比較します。

※アカウント選択(ポップアップ)、アカウント選択(メニュー)では、アカウント番号(内部ID)で比較します。

※カテゴリ部品ではカテゴリ定義の名前ではなく、カテゴリのID(内部ID)で比較します。

※「初期値として、連携元の文書を設定する」がonの場合、連携元が新規登録画面の場合を除き、連携元文書がセットされます。

※バインダ参照ボタンには、連携元文書へのリンクがマッピング(「初期値として、連携元の文書を設定する」がonの場合)され、評価式lookupも使用することができます。

※文書登録ではリスト型部品の中に設定された部品は指定できません。

アクション部品によるバインダ間連携機能

アクション部品において、異なるバインダ間での検索条件またはデフォルト値の連携について説明します。

部品の編集より、アクション部品を選択し、タイプを連携ボタンに設定します。

※アクションボタンの定義画面に、定義済みの「連携定義」を指定し、ボタンを設定する定義を追加しています。

※アクションボタンで定義された連携ボタンのクリックにより、指定された連携定義をしてを使用して文書一覧または新規登録画面が呼び出されます。

登録・編集画面→連携先バインダ文書一覧呼び出しの例

登録・編集画面→新規登録画面呼び出しの例

文書一覧→連携先バインダ文書一覧呼び出しの例

文書一覧→新規登録画面呼び出しの例

バインダ参照ボタンによるバインダ間連携機能

バインダ参照ボタンにおいて、異なるバインダ間での検索条件の連携について説明します。

選択形式:バインダで「バインダ参照ボタン」のみ表示する場合

部品の編集より、バインダ参照ボタンを選択し、参照先バインダを設定します。

文書選択ビューを選び、連携定義名を選択します。

※バインダ参照ボタンの定義画面に、定義済みの「連携定義」を指定する設定を追加しています。

※参照先バインダに関連する連携定義が存在しない場合、「連携定義名」項目は表示されません。

※連携定義が指定されている場合は、バインダ参照ボタンにより表示される文書選択画面が、連携定義で定義済みの検索条件(自バインダ‐連携先バインダ間のマッピング)により絞り込まれた状態で表示されます。

バインダ参照ボタンによる、文書登録・編集画面→連携先バインダ文書選択画面呼び出し例

※検索実施する条件が、連携先バインダの指定したビューに検索項目で表示になっている場合、検索パネルには表示されませんが、同様の検索は可能です。

選択形式:バインダで「検索ボックス」を利用する場合

バインダ参照ボタンにおいて、アカウント検索ボックスのように、ポップアップすることなく参照先バインダ・ビューから文書を検索ボックスで素早く選択するための機能です。

バインダ参照部品の検索ボックス設定画面例

※バインダ参照部品の「選択形式」項目で、「検索ボックス:使用する」を選択すると検索ボックスの設定欄が表示されます。

※「検索ボックス」を使用する場合は絞込みの「連携定義の検索条件を追加する」がONであれば連携定義で定義済みの検索条件が使用されます。

※連携定義を利用しない場合でも「検索ボックス」は使用可能です。

表 検索ボックス設定の項目

設定項目 設定内容 説明
対象部品 ・検索対象にする部品
・検索オプション
・検索結果に表示する部品
・検索結果の表示順
部品追加プルダウンから検索・表示対象となる部品を選択し、検索対象にするかどうか、検索オプション(「前方一致」「完全一致」「部分一致」から選択)及び検索結果への表示の有無等を設定します。
※複数部品が検索対象の場合はORで検索
※ドラッグで表示順を入れ替え可能
対象部品(モバイル) 検索対象に示する部品 部品追加プルダウンから検索・表示対象となる部品を選択します。
※1部品のみ選択が可能です。
※連携定義を使用することはできません。
※参照先バインダの参照方法で「文書項目プルダウン」を指定した場合には使用できません。
絞り込み 連携定義の絞り込み利用設定 ONの場合は選択している連携定義の絞り込みが検索条件(AND)に追加されます。
表示件数 検索結果に表示する最大表示件数 20件/50件/100件から選択します。
結果表示幅 検索結果の表示幅 px:ピクセル指定
%:部品幅に対するパーセント指定
プレースホルダテキスト 未入力時に表示するプレースホルダテキスト 何を入力すべきかを表示する文字列を入力します。
※未入力時しか表示されないため項目の説明文を入れるのは適切ではありません。
※IEの場合は入力ボックスにフォーカスするとプレースホルダテキストが非表示になります。

検索対象として設定可能な部品は以下の通りです。

  • 文字列入力ボックス
  • 入力可能な単一選択
  • 自動採番
  • 自動更新(テキスト型)

検索結果へ表示設定可能な部品は以下の通りです。※ただし、参照先の文書一覧上に部品が存在しなければ、「検索結果に表示する」をチェックすることができません。

  • 文字列入力ボックス
  • 数値入力ボックス
  • 複数選択
  • 単一選択(項目)
  • 単一選択(メニュー)
  • 入力可能な単一選択
  • アカウント選択(ポップアップ)
  • アカウント選択(メニュー)
  • 日付
  • 自動採番
  • 自動更新