評価式関連資料

評価式は「カスタム文書タイトル」、「各部品の評価式」、「イベントハンドラ(文字列評価式)」で使用可能な関数などを組み合わせてデータを作成する方法です。

評価式の利用方法はこちらをご覧ください。

各評価式の参照先には、文字列や数値の直接入力の他に、部品IDや部品キー、または別の評価式を指定することも可能です。

  • 入力例
入力例 評価式の説明
[Price1] * 1.1 + [10004] 部品キー[Price1]の部品値を1.1倍したあと、部品ID[10004]の部品値を加算する。
sum([Price1][Number1],[Price2][Number2]) 部品キー[Price1][Number1]の積と、[Price2][Number2]の積を合計する。
formatDate(now(),"yyyy/MM/dd") now()で取得した現在日時をフォーマット"yyyy/MM/dd"の形に整形する。

※ 評価式lookupのみ、表記が異なります。

数値演算

構文 戻り値の型 説明
サンプル サンプル結果 サンプルの説明
数値1+数値2 数値 or 文字列 数値1と数値2の和を返す。部品の値が空の場合は0として計算する。
文字列を+した場合は文字列結合を行う。
10+5 15 10足す5で15を返す。
10+"aa" 10aa 10と"aa"を文字列で結合して、10aaを返す。
数値1-数値2 数値 数値1と数値2の差を返す。部品の値が空の場合は0として計算する。
10-5 5 10引く5で5を返す。
数値1*数値2 数値 数値1と数値2の積を返す。部品の値が空の場合は0として計算する。
10*5 50 10掛ける5で50を返す。
数値1/数値2 数値 数値1と数値2の商を返す。部品の値が空の場合は0として計算する。
10/5 2 10割る5で2を返す。
数値1%数値2 数値 数値1を数値2で除算した余りを返す。部品の値が空の場合は0として計算する。
10%3 1 10割る3の余り1を返す。
sum(数値1,数値2, ...) 数値 引数として渡された全ての値の合計を返す。引数に文字や空の項目が含まれる場合は計算できない。
sum(100,150) 250 100と150の合計で250を返す。
average(数値1,数値2, ...) 数値 引数として渡された全ての値の平均を返す。引数に文字や空の項目が含まれる場合は計算できない。
average(100,150) 125 100と150の平均で125を返す。
min(数値1,数値2, ...) 数値 引数として渡された全ての値から最小の値を返す。引数に文字や空の項目が含まれる場合は計算できない。
min(100,150) 100 100と150から最小値である100を返す。
max(数値1,数値2, ...) 数値 引数として渡された全ての値から最大の値を返す。引数に文字や空の項目が含まれる場合は計算できない。
max(100,150) 150 100と150から最大値である150を返す。
abs(数値) 数値 引数として渡された数値の絶対値を返す。
abs(-100) 100 -100の絶対値である100を返す。
formatNumber(数値,"フォーマット") 文字列 数値を入力したフォーマットで返す。
※フォーマットは【数値入力ボックス】部品の表示フォーマットを参照。
formatNumber(123,"0000") 0123 123を4桁でゼロ埋めした0123を返す。
roundNumber(数値1,数値2) 数値 数値1の値を数値2で与えられた小数点桁数となるように四捨五入した値を返す。-1など負の数を指定することで整数部分で四捨五入することも可能。
roundNumber(12.345,2) 12.35 12.345を小数点2桁になるように四捨五入して、12.35を返す。
roundNumber(12.345,-1) 10 12.345を小数点-1桁、つまり10の桁になるように四捨五入して、10を返す。
roundNumberDown(数値1,数値2) 数値 数値1の値を数値2で与えられた小数点桁数となるように切り捨てた値を返す。-1など負の数を指定することで整数部分で四捨五入することも可能。
roundNumberDown(12.345,2) 12.34 12.345を小数点2桁になるように切り捨てて、12.34を返す。
roundNumberDown(12.345,-1) 10 12.345を小数点-1桁つまり、10の桁になるように切り捨てて、10を返す。
roundNumberUp(数値1,数値2) 数値 数値1の値を数値2で与えられた小数点桁数となるように切り上げた値を返す。-1など負の数を指定することで整数部分で四捨五入することも可能。
roundNumberUp(12.345,2) 12.35 12.345を小数点2桁になるように切り上げて、12.35を返す。
roundNumberUp(12.345,-1) 20 12.345を小数点-1桁つまり、10の桁になるように切り上げて、20を返す。
checkDigitJANCode(数値) 数値 数値からGTINのチェックデジットを生成して返す。
checkDigitJANCode(123456789012) 8 "123456789012"のGTIN(JANコード)標準タイプ(13桁)で計算して、8を返す。

日付演算

構文 戻り値の型 説明
サンプル サンプル結果 サンプルの説明
addMinutes(日付, 数値) 日付 日付に数値で指定された分数を追加した日付を返す。日付に時刻が含まれない場合は00:00として時間を追加する。
addMinutes("2022/02/22 12:34",5) 2022/02/22 12:39 "2022/02/22 12:34"に5分を追加して、2022/02/22 12:39を返す。
addHours(日付, 数値) 日付 日付に数値で指定された時間を追加した日付を返す。日付に時刻が含まれない場合は00:00として時間を追加する。
addHours("2022/02/22 12:34",5) 2022/02/22 17:34 "2022/02/22 12:34"に5時間を追加して、2022/02/22 17:34を返す。
addDays(日付, 数値) 日付 日付に数値で指定された日数を追加した日付を返す。
addDays("2022/02/22 12:34",5) 2022/02/27 12:34 "2022/02/22 12:34"に5日を追加して、2022/02/27 12:34を返す。
addWorkDays(日付, 数値) 日付 日付に数値で指定された営業日数を追加した日付を返す。
addWorkDays("2022/02/22 12:34",5) 2022/03/02 12:34 "2022/02/22 12:34"に5営業日を追加して、2022/03/02 12:34を返す。
addMonths(日付,数値) 日付 日付に数値で指定された月数を追加した日付を返す。
addMonths("2022/02/22 12:34",5) 2022/07/22 12:34 "2022/02/22 12:34"に5ヶ月を追加して、2022/07/22 12:34を返す。
addYears(日付,数値) 日付 日付に数値で指定された月数を追加した日付を返す。
addYears("2022/02/22 12:34",5) 2027/02/22 12:34 "2022/02/22 12:34"に5年を追加して、2027/02/22 12:34を返す。
countWorkDays(日付1,日付2) 数値 日付1 〜 日付2 の期間にある営業日の日数を返す。日付の時刻は無視する。時刻のみの場合、「1970/01/01」として計算する。
countWorkDays("2022/02/15","2022/02/22") 6 2022/02/15 〜 2022/02/22 の期間にある営業日である6を返す。
dateDiffInMinutes(日付1,日付2) 数値 日付2 - 日付1 の差分を分で返す。日付に時刻が含まれない場合は00:00として計算する。
dateDiffInMinutes("2022/02/22 12:34","2022/02/22 23:45") 671 23:45 - 12:34 の差分である11:11を分にして、671を返す。
dateDiffInHours(日付1,日付2) 数値 日付2 - 日付1 の差分を時間で返す。日付に時刻が含まれない場合は00:00として計算する。分の差分は切り捨てる。
dateDiffInHours("2022/02/22 12:34","2022/02/22 23:45") 11 23:45 - 12:34 の差分である11:11から分を切り捨てて、11を返す。
dateDiffInDays(日付1,日付2) 数値 日付2 - 日付1 の差分を日で返す。日付の時刻は無視する。時刻のみの場合、「1970/01/01」として計算する。
dateDiffInDays("2022/02/15","2022/02/22") 7 2022/02/22 - 2022/02/15 の差分である7を返す。
dateDiffInWorkDays(日付1,日付2) 数値 日付2 - 日付1 の営業日基準の差分を日で返す。日付の時刻は無視する。時刻のみの場合、「1970/01/01」として計算する。
※dateDiffInWorkDaysは非推奨です。定義済みの評価式は動作しますが、関数一覧には表示されません。
dateDiffInWorkDays("2022/02/15","2022/02/22") 5 2022/02/22 - 2022/02/15 の営業日基準の差分である5を返す。
dateDiffInMonths(日付1,日付2) 数値 日付2 - 日付1 の差分を月で返す。月未満の値は無視する。時刻のみの場合、「1970/01/01」として計算する。
dateDiffInMonths("2022/02/22","2022/03/01") 1 2022/03/01 - 2022/02/22 の差分である1を返す。
dateDiffInYears(日付1,日付2) 数値 日付2 - 日付1 の差分を年で返す。年未満の値は無視する。時刻のみの場合、「1970/01/01」として計算する。
dateDiffInYears("2022/02/22","2025/03/01") 3 2025/03/01 - 2022/02/22 の差分である3を返す。
formatDate(日付,"フォーマット") 文字列 日付をフォーマットに入力した形式の文字列で返す。
※フォーマットは、 【日付選択】部品の表示フォーマットを参照。
formatDate([10002],"西暦yyyy年 MM月dd日" 西暦2022年 02月22日 部品ID10002に指定された日付をフォーマットで指定された形式に合わせて、"西暦2022年 02月22日"を返す。
firstDayInWeek(日付) 日付 日付で指定された週の月曜日を返す。一週間は月曜日〜日曜日とする。
firstDayInWeek("2022/02/27") 2022/02/21 2022/02/27(日曜日)の週の月曜日である"2022/02/21"を返す。
now() 日付 現在の秒まで含めた日付を返す。
now() 2022-02-22 12:34:56 評価式が計算された日付である"2022-02-22 12:34:56"を返す。

文字列処理

構文 戻り値の型 説明
サンプル サンプル結果 サンプルの説明
concatenate(文字列1,文字列2,...) 文字列 文字列1、文字列2、... と指定した文字列を連結して返す。
concatenate("あい","うえ") あいうえ "あい"と"うえ"を連結して、"あいうえ"を返す。
substring(文字列,開始1[,終了1][,開始2][,終了2]) 文字列 文字列から開始1の次の文字から終了1の文字までを切り取って返す。開始2、終了2も指定した場合はそれらも切り取って結合する。終了を指定しない場合は最後まで切り取る。
substring("あいうえおかきくけこ",3,5,8,10) えおけこ "あいうえおかきくけこ"のうち、開始1=3の次の"え"から、終了1=5の"お"までを切り取る。開始2、終了2も同様に"けこ"を切り取って、"えおけこ"を返します。
len(文字列) 数値 文字列の文字数をカウントして返す。スペースや改行も1文字とカウントする。
len("あいうえお") 5 カウントして5を返す。

リスト型部品

構文 戻り値の型 説明
サンプル サンプル結果 サンプルの説明
list('rows',リスト型部品のレイアウトブロックID) 数値 リスト型部品のレイアウトブロックの繰り返し行数を返す。
list('rows',10004) 3 IDが10004のリスト型部品の繰り返し行数3を返す。
list('sum',繰り返し行の数値部品の部品ID) 数値 リスト型部品の繰り返し行にある数値部品の合計値を返す。
list('sum',10017) 10 リスト型部品にあるIDが10017の数値部品の合計10を返す。
list('average',繰り返し行の数値部品の部品ID) 数値 リスト型部品の繰り返し行にある数値部品の平均値を返す。
list('average',10017) 5 リスト型部品にあるIDが10017の数値部品の平均5を返す。

ブランチ部品

※ブランチ部品で指定したビューにログインユーザフィルタが適用されている場合、ブランチ部品の評価式は正しく動作しません。

構文 戻り値の型 説明
サンプル サンプル結果 サンプルの説明
branch('rows',ブランチ部品の部品ID) 数値 ブランチ部品に表示されるブランチ文書の数を返す。
branch('rows',10004) 3 IDが10004のブランチ部品に表示されるブランチ文書数の3を返す。
branch('sum',ブランチ部品の部品ID ,ブランチバインダの数値部品の部品ID) 数値 ブランチ部品に表示されているブランチ文書にある数値部品の合計値を返す。
branch('sum',10004,10017) 10 IDが10004のブランチ部品で指定されたブランチバインダにあるIDが10017の数値部品の合計値の10を返す。
branch('average',ブランチ部品の部品ID ,ブランチバインダの数値部品の部品ID) 数値 ブランチ部品に表示されているブランチ文書にある数値部品の平均値を返す。
branch('average',10004,10017) 5 IDが10004のブランチ部品で指定されたブランチバインダにあるIDが10017の数値部品の平均値の5を返す。
branch('max', ブランチ部品の部品ID , ブランチバインダの数値部品の部品ID> 数値 ブランチ部品に表示されているブランチ文書にある数値部品の最大値を返す。
branch('max',10004,10017) 53 IDが10004のブランチ部品で指定されたブランチバインダにあるIDが10017の数値部品の最大値53を返す。
branch('min', ブランチ部品の部品ID , ブランチバインダの数値部品の部品ID) 数値 ブランチ部品に表示されているブランチ文書にある数値部品の最小値を返す。
branch('min',10004,10017) 1 IDが10004のブランチ部品で指定されたブランチバインダにあるIDが10017の数値部品の最小値1を返す。
branch('valueCount', ブランチ部品の部品ID , ブランチバインダの任意の部品の部品ID ※) 数値 ブランチ部品に表示されているブランチバインダにある部品で値のある部品の数を返す。
※数値部品、数値型自動更新部品の値が0の場合も「値がある」と判定します。
branch('valueCount',10004,10017) 1 IDが10004のブランチ部品で指定されたブランチバインダにあるIDが10017の部品の入力されている部品数を返す。

値の参照

構文 戻り値の型 説明
サンプル サンプル結果 サンプルの説明
lookup(バインダ参照している部品ID,参照する部品ID) 対象に依存 バインダ参照している部品のIDの、参照する部品IDに指定されている部品の値を返す。部品IDだけでなく、後述する文書の参照項目も取得可能。
lookup(10010,10003) あいうえお バインダ参照部品ID(10010)の参照先にある部品ID(10003)の値を返す。
lookups(バインダ参照の段数,バインダ参照部品ID,...,バインダ参照部品ID,参照元部品ID) 対象に依存 バインダ参照している部品のIDから最大3段のバインダ参照を経由して、参照する部品IDに指定されている部品の値を返す。部品IDだけでなく、後述する文書の参照項目の取得も可能
lookups(2,10030,10010,10003) あいうえお バインダ参照部品ID(10030)の参照先にあるバインダ参照部品ID(10010)の参照先にある部品ID(10003)の値を返す。
lookup(アカウント選択系部品ID,参照項目キー,[引数]) 対象に依存 アカウント選択系部品IDにセットされたアカウントの指定された属性の値を返す。後述するアカウントの参照項目が参照可能。
lookup(10015,'name') 須磨 亜美 アカウント選択部品ID(10015)にセットされたアカウントの名前(name)の値を返す。
lookup(選択系部品ID,参照項目キー) 対象に依存 選択系部品IDにセットされた値の参照項目キーに指定された属性の値を返す。
選択項目名:name
選択項目ID:id
lookup(10020,'name') A 選択系部品ID(10020)にセットされた値の選択項目名(name)の値を返す。
lookup(カテゴリ部品ID,参照項目キー) 対象に依存 カテゴリ部品IDにセットされたカテゴリから参照項目キーに指定された属性の値を返す。
カテゴリ名:name
カテゴリID:id
カテゴリパス:path
lookup(10025,'name') カテゴリA カテゴリ部品ID(10025)にセットされたカテゴリ名(name)の値を返す。

文書の参照項目

参照項目 参照項目キー
文書番号 _docId
登録日時 _regDate
登録ユーザ _regAccount
最終更新日時 _updDate
最終更新ユーザ _updAccount

アカウントの参照項目

参照項目 参照項目キー 備考
アカウント番号 mid ユーザの場合はMID、グループの場合はGIDを取得
名前 name
名前(ふりがな) phoeticName
メールアドレス email ユーザのみ
メモ description ユーザのみ
所属組織番号 primaryAssignedAccountId ユーザの場合所属組織、グループの場合は親組織のGIDを取得。
所属組織 primaryAssignedAccountName ユーザの場合所属組織、グループの場合は親組織の名前を取得。
社員番号 employeeNumber ユーザのみ
上位組織(自身起点) superordinateGroup 引数として階層数の指定が必要
上位組織(ルート起点) superordinateGroupFromRoot 引数として階層数の指定が必要
付加情報(id) extKey.id
付加情報(namespace) extKey.system
上長 superiorPrincipal ログイン不能ユーザは除外して取得。
上長代行 superiorProxy ログイン不能ユーザは除外して取得。
組織ロール1〜8 groupRole1〜8
役職 title ユーザのみ
電話番号1 tel1 ユーザのみ
電話番号2 tel2 ユーザのみ
内線番号 tel3 ユーザのみ
FAX番号1 fax1 ユーザのみ
FAX番号2 fax2 ユーザのみ
携帯番号 keitai ユーザのみ
携帯メールアドレス keitai_mail ユーザのみ
その他メールアドレス1 pmail1 ユーザのみ
その他メールアドレス2 pmail2 ユーザのみ
郵便番号 zip ユーザのみ
都道府県 state ユーザのみ
URL url ユーザのみ
l_country ユーザのみ
住所 l_address ユーザのみ
敬称 title_name ユーザのみ
業務情報01〜10 INFO01〜10 ユーザのみ
個人情報01〜10 PROF01〜10 ユーザのみ
拡張項目00〜09 TEXT00〜09 グループのみ
非公開情報01〜10 SENS01〜10 利用許可バインダにて、ログインユーザの情報のみ取得可能。詳細は【アプリケーション管理ガイド - 利用許可設定】をご参照ください

その他

構文 戻り値の型 説明
clear() (なし) 部品の値をクリアして空にする。