帳票定義

概要

帳票出力機能を使用するために、帳票出力の定義を行います。帳票出力機能では、帳票定義により定義されたテンプレートファイルに対し、文書の値を置き換えてダウンロードすることができます。

※出力範囲は通常のレイアウトブロック及びリスト型部品定義レイアウトブロックに存在する部品、および基本属性・文書タイトルとなります。

※サブフォームは未サポートのため、サブフォームの部品が指定されても置き換え処理は実行されません。

定義

帳票定義を行うバインダのサイドメニューから「帳票定義」メニューをクリックします。

※定義可能な権限は、バインダ管理者またはバインダ設計者です。

帳票定義の一覧画面が開かれます。この画面から帳票出力機能に関する定義を行います。

※有効な帳票定義が存在する場合には文書詳細画面に帳票出力アイコンが追加されます。ただしバインダ属性で帳票出力アイコンを非表示にすることが可能です。

定義の作成と編集

帳票定義の一覧画面から「編集」ボタンを押下します。帳票定義の一覧画面が編集モードへと変わります。

表 帳票定義一覧画面

列名 説明
アイコンをドラッグ&ドロップすることで、表示する帳票定義を並び替えます。
帳票定義設定画面を開き、帳票定義を編集します
有効 チェックが入っている帳票定義を帳票出力時に使用できます。
帳票名 帳票定義名です。帳票定義画面で設定した説明文も表示されます。
出力タイプ 出力タイプです。「文書詳細」か「文書一覧」が表示されます。
出力テンプレート 帳票出力で使用するテンプレートのエクセルファイルです。
出力ファイル名 帳票出力によって出力されるエクセルファイルのファイル名です。
シートを保護する出力ファイルには がつきます。
公開レベル 公開レベルです。「公開」もしくは公開先が表示されます。
最終更新 帳票定義を更新した最終更新日と更新ユーザが表示されます。
アイコンを押下すると帳票定義を削除します。

すでに定義されている帳票定義を編集する場合は「編集」ボタンを、新しく帳票定義を追加する場合は「帳票定義を追加」ボタンを押下します。帳票定義設定画面が開かれます。

表 各設定項目項目名と設定内容

設定項目 設定内容 説明
帳票名 帳票定義の定義名を設定します。
説明 帳票定義の説明を設定します。 帳票定義の一覧画面の「帳票名」に表示されます。
出力タイプ 出力タイプを指定します。 「文書詳細」か「文書一覧」を選択します。
出力テンプレート 出力用のテンプレートエクセルファイルを指定します。 「項目一覧」を押下すると、テンプレートで指定可能な項目と指定例の一覧が表示されます。
出力タイプに「文書一覧」を選択すると、「テンプレートサンプル」のダウンロードが可能です。

※定義ファイルには下記の制限があります。
・詳細
最大ファイルサイズ:5MB
シート数:10シート
利用範囲:200行、200列(GR200)
・一覧
最大ファイルサイズ:5MB
シート数:5シート
利用範囲:50行、100列(CV50)
出力ファイル名 出力するファイル名を指定します。 デフォルト:帳票名_[バインダキー(id)]_[文書番号]
変換形式を使用して部品の値を出力ファイル名にすることも可能です。出力ファイル名に指定できる部品については【部品タイプ・属性別出力内容一覧】を参照してください。
シートを保護する 出力ファイルを保護するかどうかを指定します。
保護する場合、パスワードが必要となります。
シートを保護すると、出力ファイルを編集することができなくなります。保護したシートを編集する場合は、エクセルの「シート保護の解除」を指定し、帳票定義設定で設定したパスワードを入力することで保護を解除することができます。
パスワード シートを保護する場合、保護を解除するためのパスワードを指定します。
「表示」を選択すると、パスワードをテキストで表示します。
保護されている出力したファイルを編集するために必要なパスワードです。
公開レベル 帳票定義を使用できるユーザを限定するかしないかを指定します。 公開:帳票出力権限をもつ全ユーザが定義を使って帳票出力することができます。
公開先を指定する:指定されたユーザのみが定義を使って帳票出力することができます。
公開先 帳票定義を使用できるユーザを限定した場合、帳票定義を使用できるユーザを指定します。

出力テンプレートの作成

出力テンプレートでは、フォーム定義に存在する部品の部品IDまたは部品キーを、部品の値に置換するセルに、変数形式 ${部品ID/部品キー}の置換用文字列で指定します。

出力テンプレート例:

出力テンプレート例(実施履歴):

制限事項

  • セルの中で置換用文字列の前後にスペース等他の文字があると完全一致にならず無視され、部品の値に置換されません。
  • フォーム定義(権限制御)により、閲覧権限が無い項目は出力されません。閲覧権限がある項目であれば、フォーム定義(表示制御)により非表示となっていても出力されます。なお、部品制御(レイアウトブロック表示制御)で非表示とした項目は出力されません。
  • リスト型部品ブロックでの繰り返し行の部品 IDまたは部品キーが存在する行が定義されていれば、文書でのデータが行数分反映され自動的に行が追加されます。
  • リスト型部品ブロックを利用している場合や文書一覧の場合、自動的に行を追加するため「=B2」のようなセルの参照で意図したセルが参照されない場合があります。
  • 実施履歴部品が定義されていれば、文書での実施履歴のデータが行数分反映され、自動的に行が追加されます。
  • 帳票定義用のエクセルファイルのシート名に特定の文字列(“【“、”】“、”「“、”」“)を用いている場合で、そのシートを関数で参照しているセルが存在する場合、その帳票定義を用いて帳票出力を行うと、出力結果が正しく出力されません。
  • セルのコメントには対応していないため、出力した帳票からは削除されます。
  • シート全体を選択した状態で列幅をpx指定した場合、指定した列幅が反映されません。必要な範囲のみを選択指定した状態で列幅の設定を実施してください。

表 置換用文字列

タイプ 置換用文字列
(セル内での文字列の途中での配置は不可)
部品 ${部品ID または 部品キー}
実施履歴項目 アクティビティ名 ${部品ID または 部品キー.actvTitle}
実施日時 ${部品ID または 部品キー.execDate}
実施者 ${部品ID または 部品キー.executor}
コメント ${部品ID または 部品キー.comment}
実施立場 ${部品ID または 部品キー.standPoint}
実施アクション ${部品ID または 部品キー.action}
処理種別 ${部品ID または 部品キー.executingType}
担当部署 ${部品ID または 部品キー.ownerGroup}
文書番号 %{docId}
文書タイトル %{docTitle}
登録ユーザ %{regAccount}
登録日時 %{regDate}
最終更新ユーザ %{lastUpdAccount}
最終更新日時 %{lastUpdDate}
出力日時 %{exportDate}

表 部品タイプ別出力内容一覧

部品タイプ 出力内容 セル内
での利用
出力ファイル名
での利用
文字列入力ボックス 文字列
数値入力ボックス 表示文字列(表示フォーマット通り)
文章入力エリア 文字列 ×
リッチテキスト テキスト部分のみ(スタイル無し) ×
複数選択 選択項目文字列(複数の場合カンマ区切り)
単一選択(項目) 選択項目文字列
単一選択(メニュー) 選択項目文字列
入力可能な単一選択(メニュー) 文字列
日付選択 日付(表示フォーマット通り)
ファイルフォルダ 添付ファイルの名前(複数の場合改行区切り) ×
画像 画像データ ×
アカウント選択(ポップアップ) アカウント名
アカウント選択(メニュー) アカウント名
リンク URLとタイトル(複数の場合改行区切り) ×
文書リンク 文書タイトル(複数の場合改行区切り) ×
バインダリンク バインダ名 ×
自動採番 番号(固定文字列含む)
バインダ参照ボタン 参照先バインダ名+文書番号 ×
自動更新部品 文字列(表示フォーマット通り)
カテゴリ カテゴリパス
ラベル 文字列(項目名)
デザインイメージ ×(未サポート) × ×
デザインリンク ×(未サポート) × ×
アクション部品 ×(未サポート) × ×
実施履歴 アクティビティ名、実施日時、実施者、コメント。実施立場、実施アクション、処置種別、担当部署 ×

表 属性別出力内容一覧

基本属性・文書タイトル 出力内容 セル内
での利用
出力ファイル名
での利用
文書番号 番号
文書タイトル 文字列
登録ユーザ ユーザ名
登録日時 日付
最終更新ユーザ ユーザ名
最終更新日時 日付
出力日時 日付 ×

帳票出力

文書詳細画面

文書詳細画面の「帳票出力」を押下し、使用する出力テンプレートを選択します。

ダウンロードしたエクセルファイルには文書の情報が置き換えられます。セルの表示形式は出力テンプレートによります。

帳票出力例:

帳票出力例(実施履歴):

文書一覧画面

一括処理メニュー

文書一覧の一括処理メニューから、使用する出力テンプレートを選択します。 帳票出力が可能な文書を絞り込み、複数文書が一括で帳票出力されます。

詳細は、【一括処理】を参照してください。

一覧出力ボタン

文書一覧の一覧出力ボタンのメニューより、文書一覧用の出力テンプレートを選択します。 文書一覧に表示されている文書が帳票として出力されます。