ブランチ部品の利用方法
ブランチ部品を利用して実現できること。
ブランチ部品を利用した機能は下記の2つです。
- ブランチ文書の一覧を文書内に表示する。
- ブランチ文書の数値を集計する。
これを利用して、バインダに親子のような関係性を持たせることが可能です。
このドキュメントではこれらのようなバインダの関係をそれぞれ「親バインダ」「ブランチバインダ」と、実際に紐付いた文書を「親文書」「ブランチ文書」と呼びます。
ブランチ部品の利用例
ブランチ部品の利用例です。
下記のようなバインダ構成でデータを作成した場合、「売上明細」バインダに個別の売上というミクロな視点でのデータを登録していくことで、「営業部員別売上」「営業部別売上」という、よりマクロな視点でも確認することが可能となります。
※ブランチ部品を利用したバインダ構成例
- 営業部別売上
- 営業部員別売上
- 売上明細
- 営業部員別売上
実際の設定方法
ブランチ部品を設定する流れ
各バインダは順番などなく自由に作成が可能ですが、一部の作業で順番が限定される部分があります。
下記を参照していただくとスムーズにブランチ部品の利用が可能です。
- 親バインダを作成する。
- ブランチバインダを作成する。
- ブランチバインダから、親バインダに対してバインダ参照を設定する。
※バインダ参照については【バインダ参照の方法】をご参照ください。
※バインダ参照している部品がリスト型部品の繰り返し行にある場合、ブランチ部品の関連付けには利用できません。 - 親バインダからブランチバインダを指定してブランチ部品を設定する。
※ブランチバインダは、親バインダをバインダ参照しているバインダのみが指定可能。
ブランチ文書の一覧を表示する。
フォーム定義でブランチ部品を定義して、任意のバインダをブランチバインダとして指定することが可能です。
設定方法
- 部品編集画面を開きブランチ部品を選択する。
- バインダ欄で任意のバインダを選択する。
利用イメージ
文書の閲覧画面などでブランチ文書の確認が可能です。
また、表示されているボタンからブランチ文書を登録することも可能です。
ブランチ文書の数値を集計する。
評価式を利用することで、親文書においてブランチ文書の数値を集計することが可能です。
設定方法
- 数値部品など、任意の部品で評価式を設定する。
- ブランチ部品の部分に表示される対象項目をダブルクリックで選択する。
※branch(... で始まる評価式が追加されます。手動で入力しても利用可能です。
※合計、平均についてはブランチ部品で選択したビューに表示されている数値部品のみ選択可能です。
利用イメージ
ブランチ文書が存在する場合に自動的に計算されます。
これらが計算されるタイミングはブランチ文書が登録・更新・削除されたタイミングです。
動作仕様・制限事項
- branch(... で始まる評価式の計算はブランチ文書の登録・更新・削除が行われたタイミングで実施される。
親文書の更新では再計算されない。 - 文字列のバインダ参照を利用しており、親バインダに同一の参照文字列を持つ文書が複数ある場合は1文書しか再計算されない。
- 評価式によって再計算された親文書が、別文書のブランチ文書だった場合、さらに親文書まで計算結果が連続して再計算が実施される。
- ブランチ文書の更新などにより親文書の再計算はシステム管理者アカウントによって実施される。
- 評価式を定義した部品が編集可能になっている場合は計算されない。
- 自動計算がループされるような定義は設定できない。
- モバイルで利用する場合、ブランチ部品は表示されない。