バージョンアップについて
Luxorのバージョンアップについて説明します。
Luxorのモジュール更新
Luxorをインストール後、Luxorモジュール更新を行う場合は、以下の手順で実施してください。
※Luxor Ver.2.7へバージョンアップする場合、Luxorバージョンアップの事前準備を確認してください
Luxorのバージョンアップの事前準備
Luxor Ver.2.5よりインデックス作成キューの構造が変更となりました。インデックス作成キューがすべて処理された状態でバージョンアップを行う必要があります。
Luxor Ver.2.4以前のバージョンからVer.2.7へバージョンアップを行う前に既存のキューデータが「0」になっていることを確認してください。
管理画面で既存のキューデータ数を確認する
QueueSizeが「0」の場合、キューデータが全て処理されているため対応不要です。
About画面の場合
新管理画面の場合
インデックス作成キューが空ではない場合の対応。
原則としては、キューが全て処理されてからのバージョンアップを推奨します。 もし、バージョンアップ時にキューが残っている場合には下記のステップでインデックスの再作成を行ってください。
- 新管理画面で「リクエスト取得」の一覧画面で「Current」の「詳細」で処理中のデータの「upd_date」を確認する。
- バージョンアップを実施する。
- 各製品のインデックス再作成ツールを利用して、upd_date以降のインデックスを再作成する。
インデックスの再作成については、『製品のインデックス再作成の手順』をご参照ください。
Luxorのモジュール更新手順
[0] サービス停止&バックアップ
- INSUITE®が稼働中の場合は、事前にINSUITE® APサーバ・管理サーバのhttpdを停止してください。
- SmartDBが稼働中の場合は、事前にSmartDB APサーバのTomcatサービスを停止してください。
-
Luxorが稼働中の場合は、事前にLuxorサーバのTomcatサービスを停止してください。
Luxorサーバのtomcatサービスの停止方法は下記:
# service solrTomcat stop
「Luxorのバックアップ方法」を参照して、Luxorのバックアップを行ってください。
[1] luxor.2.7.0.tbzを、Luxorサーバに転送します。ここでは、/root配下に転送したこととします。
[2] 転送したluxor.2.7.0.tbzを解凍します。
# cd /root
# tar jxvf luxor.2.7.0.tbz
# cd luxor.2.7.0
[3] 前バージョンのsetup.confを最新バージョンのsetup.confに反映します。
# sh setup.sh -mergeConf /root/luxor.2.2.0/setup.conf
前バージョンのsetup.confが/root/luxor.2.2.0/以下に存在する場合の指定方法です。実際の利用バージョンに書き替えてください。
この操作により前バージョンのsetup.confの設定を取り込んだsetup.confがカレントディレクトリに作成されます。次の設定項目はVer.2.5.0より廃止されます。 localhostAddress,replicas,zkClientPort,zkHost,zkDataDir,zkDataLogDir,zkMyID
[4] ミドルウェアの更新がある場合、下記の手順でTomcat及びJDKを更新してください。以降の説明については、Xを適用するバージョンに適宜読み替えてください。
- tomcatMediaFileを配置します。
・Tomcatを正式なルートからダウンロードしてください。
・ダウンロードされたTomcatを適当なフォルダーに展開及びインストールしてください。
・Tomcatフォルダーにwebadmin権限を与える。
chown -R webadmin.webadmin [TomcatFolder]
詳細に関しては、「Tomcatのアップグレード手順]」を参照してください。 - javaInstallDirを配置します。
・Oracle JDKあるいはOpenJDKを正式なルートからダウンロードしてください。
・ダウンロードされたJDKを適当なフォルダーに展開及びインストールしてください。
・JDKフォルダーにroot権限を与える。
chown -R root.root [JDKFolder]
詳細に関しては、「JREのアップグレード手順]」を参照してください。
[5] カレントディレクトリのsetup.confを編集します。
必要に応じて、setup.confの設定を変更してください。
# vi setup.conf
手順[4]のミドルウェア変更がある場合、下記の設定項目を必ず更新してください。
- tomcatMediaFile
- javaInstallDir(フルパスを設定してください)
詳細に関しては、「setup.confに関する説明」を参照してください。
[6] バージョンアップとサービスの再起動を行います。
注意
事前にINSUITE® APサーバ、管理サーバのhttpdを停止した場合は、ここで起動してください。
事前にSmartDB APサーバのtomcatを停止した場合は、ここで起動してください。
LuxorサーバのTomcatサービスを起動してください。起動手順は下記です。
# cd /root/luxor.2.7.0
# sh setup.sh -homeOverwrite
LuxorサーバのTomcatサービス起動:
# service solrTomcat start
※setup.shを実行すると以下のファイルが上書きされますので、事前にバックアップすることがお薦めします。また、チューニング等の理由により手動で修正している場合は、再度修正する必要があります。
/var/luxor/luxor.xml
/var/luxor/*/*/conf/solrconfig.xml
/usr/local/luxor/tomcat/conf/server.xml
/usr/local/luxor/tomcat/conf/tomcat-users.xml
/usr/local/luxor/tomcat/webapps/solr/WEB-INF/web.xml
/usr/local/luxor/tomcat/webapps/solr/WEB-INF/classes/junit_systemtest.properties
/etc/init.d/solrTomcat
[7] 動作コマンドによる確認方法
次のコマンドを実行してください。
※LuxorのAbout管理画面にて、全てのCoreが問題なくReloadされた(各Coreのサイズが平常通り表示される)ことを確認した上、installCheckを実行してください。
※データ量やサーバスペックにより、Solrの各コアを起動するには時間がかかります。
# cd /root/luxor.2.7.0
# sh setup.sh -installCheck
実行の結果
(a) 実行に問題がなければ、以下のメッセージが出力されます。
installCheck SUCCESS!
(b) 問題がある場合、以下のメッセージが出力されます。installCheck.logの内容を確認してください。
installCheck failed. See ./installCheck.log
(c) Luxorが正しくインストールされ、添付ファイルダウンロードやINSUITEあるいはSmartDBへ接続失敗した場合、以下のメッセージが出力されます。
installCheck SUCCESS! But can't connect to INSUITE or SmartDB server, please see ./installCheck.log
※installCheck.logの内容を確認してください。