はじめに
Luxorについて
Luxor(ルクソール、以降Luxorと表記)は、Apache Projectで開発されている検索エンジンApache Solr(アパッチソーラー、以降Solrと表記)をベースに(株)ドリーム・アーツが開発した全文検索エンジンです。
本ドキュメントが対象とするLuxor Ver.2.0.X系で使用しているSolrのバージョンはVer.6.6.0となります。Luxor Ver.1.X.Xに比べると多くの機能や使い勝手を向上させる仕組みが追加され、大規模データを扱うためのSolrCloudも追加されました。Luxorは組織利用などの小規模から大企業利用などの大規模まで、あらゆる規模の検索ニーズに適用できます。
Luxorの特徴を挙げると、以下のようになります。
- 実績のある全文検索エンジンSolrを用いた、完成された検索エンジンである
- 弊社製品であるINSUITE®及びSm@rtDBに保存された膨大な情報の中から、ユーザが求めるドキュメントまで適切に検索できる仕組みを備える
- 各種キャッシュによりI/Oレスで高速な検索が行える
- インデックスデータのレプリケーション機構を備える
- 分散検索の機構、及びSolrCloudクラスタ構成により膨大な量のデータを扱える
SolrCloudとは、高信頼性、耐障害性、拡張性を運用コストを抑えつつ実現するSolrのクラスタリングの仕組みです。
本ドキュメントについて
本ドキュメントは、全文検索エンジンLuxorの新規インストール・バージョンアップを行う際の作業方法および注意点などに関する情報を記載しています。また、運用中のLuxor設定変更方法やLuxorサーバ増設、インデックス再作成・インデックス移行などの作業手順も記載しています。
Luxorの利用に関して
Luxorはドリーム・アーツの製品であるINSUITE®とSm@rtDBの統合検索エンジンです。統合検索が使用できるバージョン情報は下記となります。
- INSUITE® Ver.3.3.0以降
- Sm@rtDB Ver.3.2.0以降
- Luxor Ver.1.3.0以降
上記の条件をすべて満たす環境にて、INSUITE®の統合検索画面でSm@rtDBを検索対象として指定することができるようになりました。
統合検索エンジンを使用する場合はINSUITE®とSm@rtDBを同一Luxorサーバを使用する必要があります。
重要
Luxor Ver.2.0.XからSolrバージョンアップ(3.5→6.6.0)に伴い、インデックスデータの構造が変更されます。Luxor Ver.1.X.Xで生成したインデックスデータはLuxor Ver.2.0.0以降でそのまま読み込めないため、Luxor Ver.2.0.0以降のバージョンを使用するには、インデックスデータの再生成が必要となります。詳細は『インデックス移行』の記載を参照してください。
記載内容に関して
本ドキュメントの内容に関しては万全を期して作成しておりますが、万一ご不審な点や誤り・記載漏れなどがありましたら弊社までご連絡ください。
表記に関して
本ドキュメントでは各名称を以下のように表記します。
名称 | 表記 |
---|---|
ひびき®Sm@rtDB | Sm@rtDB |
INSUITE® APサーバ | INSUITE®サーバ |
Sm@rtDB APサーバ | Sm@rtDBサーバ |
Luxor APサーバ | Luxorサーバ |
データベースサーバ | DBサーバ |
Apache Solr | Solr |
対象ユーザ
本ドキュメントは、INSUITE®あるいはSm@rtDBの統合検索エンジンであるLuxorサーバを構築及びアップグレード、運用する責任を担う方を対象としています。Luxorサーバおよびクライアントを実行するオペレーティング・システムについての知識があることを前提としています。
関連ドキュメント
『Luxor_Ver.2.0_運用ガイド』:このドキュメントは全文検索エンジンLuxorを導入後の運用に関わる情報を記載するものです。例:Luxor各種ログ解説、Luxor管理画面解説などに関する説明が記載されています。