統合メーラ

統合メーラー 大量のメールを一度にエクスポートする処理の性能改善

Ver.4.11.0 ise-2999

概要

大量のメールを一度にエクスポートする処理の性能改善を行いました。 従来はエクスポートするメール件数が数千件の場合に、APサーバのメモリが多量に消費される問題があり、改善を行いました。

ExchangOnlineのOAuth認証の対応

Ver.4.6.3 Ver.4.11.0 ise-3311

概要

マイクロソフト社から、2020年10月に「Exchange Online における基本認証を廃止」されることがアナウンスされました。基本認証に代わり、OAuth 2.0 に基づく先進認証が使用されるようになるため、INSUITEメーラがExchange Onlineに接続するためOAuth認証を対応しました。

INSUITEメーラのIMAPへのOAuth認証は現在Exchange Online(Azure認証利用)のみをサポートします。

ExchangOnlineのOAuth認証を利用する場合、下記手順を参照してAzure側とINSUITE側の設定を行ってからご利用ください。

Azure側の設定

1.Microsoft ID プラットフォームにアプリケーションを登録する

OAuth を使用するには、アプリケーションが Azure Active Directory に登録する必要があります。

Microsoft社のクイック スタート:Microsoft ID プラットフォームにアプリケーションを登録するを参照して、アプリケーションを登録します。

アプリケーション登録後、アプリケーションのクライアントIDとテナントIDを取得して、別途INSUITE側の設定ファイルに設定します。

2.APIのアクセス許可

OAuth を使用するには、アプリケーションのAPIのアクセス許可設定が必要となります。

  • 設定手順

  • Azure ポータル (https://portal.azure.com) にサインインします。

  • [Azure Active Directory] - [アプリの登録] - [<対象のアプリ>] をクリックします。
  • [API のアクセス許可] をクリックします。
  • [アクセス許可の追加] をクリックします。
  • [Microsoft Graph] をクリックします。
  • [アプリケーションに必要なアクセス許可の種類]を[委任されたアクセス許可]に設定し、[IMAP.AccessAsUser.All]をクリックします。

3.アプリケーションに対して管理者の同意を与える必要があります。

  • 設定手順

  • Azure ポータル (https://portal.azure.com) にグローバル管理者でサインインします。

  • [Azure Active Directory] - [アプリの登録] - [<対象のアプリ>] をクリックします。
  • [API のアクセス許可] をクリックします。
  • [<組織名> に管理者の同意を与えます] - [はい] をクリックします。

INSUITE側の設定

1.Azureアクセストークン取得の設定

OAuth認証利用に、Azure Active Directoryに登録したアプリケーションのクライアントIDとテナントIDを下記設定ファイルに設定します。

設定ファイル: /home/DreamArts/data/custom/mail.dat

設定項目 説明
oauth_client_id AzureアプリケーションのクライアントID
oauth_tenant AzureアプリケーションのテナントID

2. INSUITEユーザのメールサーバ設定にOauth認証を設定します。

INSUITEメーラがOAuth認証でExchangOnlineに接続する場合、ユーザ毎で電子メールの「メールサーバ設定」画面に「OAuth認証を利用する」をチェックオンでメールサーバを設定します。

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統合メーラ メール一覧上のメール繰り返しクリックするとメールが意図せず移動してしまう動作の改善

Ver.4.11.0 ise-3173

概要

「送信済み」「送信待ち」フォルダのメール一覧画面でメールを繰り返しクリックすると意図せずに別フォルダに移動してしまう事象があり、誤操作防止のため「送信済み」「送信待ち」フォルダからのメールの直接移動の動作を不可に仕様変更しました。

「送信済み」「送信待ち」フォルダからメールを別フォルダに移動するにはエクスポート、インポート機能をご利用ください。