アップグレード手順
アップグレードに関する注意事項
- INSUITE®︎のアップグレードにはバージョンアップとリビジョンアップがあります。
- バージョンアップ 機能的な改訂(機能追加、対応ブラウザの追加)を行う際のリリース形態です。 バージョンアップを行う場合はバージョンアップモジュールを適用してください。
- リビジョンアップ 不具合修正のみを行う際のリリース形態です。リビジョンアップを行う場合はリビジョンアップモジュールを適用してください。
※バージョンアップ、リビジョンアップで区別をしない場合はアップグレードと表記します。
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リビジョンアップを行う場合は、リビジョンアップモジュールを目的のリビジョンまで順次適用してください。
- (例 V3.4.0 => V3.4.1 => V3.4.2
-
バージョンアップを行う場合は、バージョンアップモジュールを目的のバージョンまで順次適用してください。あるリビジョンに対してバージョンアップモジュールを適用することも可能です。
- (例 1 V3.4.0 => V3.5.1 => V4.0.0
- (例 2 V3.4.3 => V3.5.1 => V4.0.0
※V4.0 系のバージョンアップモジュールは V4.0.0 となります。
- バージョンアップモジュールにおいては、インストール時に install コマンドを実行しますが、リビジョンアップモジュールでは upgrade.pl コマンドを実行する手順となっていますので、ご注意ください。 (* install コマンドは実行しないでください。)
- ひびき®Sm@rtDB をご利用の場合は、INSUITE®アップグレードモジュール適用中はひびき®Sm@rtDB のサービス(tomcat)を停止してください。(ひびき®Sm@rtDB 側で、INSUITE®のアップグレード処理で更新対象となる DB オブジェクトを参照している場合があるためです。) 停止方法、開始方法につきましては、ひびき®Sm@rtDB の製品ドキュメントをご参照ください。
- 本モジュールで追加または変更される画面中の文言の翻訳データ(英語・中国語)は、次回のバージョンアップモジュールに包含する予定です。本モジュールに新しい翻訳データは含まれませんのでご注意ください。(動作上の支障はありません。)
※アップグレード実行後に次のようなメッセージが表示される場合があります。
[NOTICE] /home/DreamArts/data/messages/UTF-8/en/30core.mo: converted.
- アップグレードにあたり、httpd.conf の設定に変更が適用される場合があります。アップグレードコマンド実行後、httpd サービスの起動前に
/etc/httpd/conf/httpd.conf
と/home/DreamArts/local/patch_save/VX.Y.Z_YYYYMMDD-HHMMSS/CONFIG.tgz
内に作成されるhttpd.conf
のバックアップファイルとの差分を確認し、適宜修正を行なってください。
アップグレード手順
適用前に必ず、本章末尾の「アップグレードの注意事項」をご確認ください。
- 本モジュールは Ver.4.0.2 環境を Ver.4.0.3 に更新するためのリビジョンアップモジュールです。適用対象の環境が Ver.4.0.2 であることをあらかじめご確認ください。
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アップグレードモジュールの適用作業は管理サーバ・各 AP サーバで実行します。管理サーバを複数台・冗長構成にしている場合は手順が異なりますので、ご購入先までお問い合わせください。また DB、ファイルサーバ及び Apache は全て起動状態で行い、メンテナンスモードで実行する必要があります。
-
全ての作業の前に、事前にデータ(DB・ファイル)及びプログラムのバックアップ(AP・管理サーバのシステムバックアップ)を行い、万一処理中に中断しても全体を切り戻しできるように準備してください。なお、Ver.3.4.11 以降のリビジョンが適用される際に利用されるスクリプトの仕様が変わったため、Ver.3.4.11 以降で変更されるファイルやプログラムのバックアップについては、下記の upgrade.pl コマンド実行時にも取得されます。
- INSUITE®Ver.4.0.3 リビジョンアップモジュールをアップグレード作業を実行するサーバの任意のディレクトリに保存します。(保存先を/tmp とします。)
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次のコマンドを実行し、tgz ファイルを/home/DreamArts/data/patch 配下に展開します。
# tar zxf /tmp/IE-RUP-4.0.3-507ef83.tgz -C /home/DreamArts/data/patch
# cd /home/DreamArts/data/patch/V4.0.3
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管理サーバ・各 AP サーバにて次の手順でアップグレードモジュールを適用します。
-
httpd サービスの停止
各サーバの httpd サービスを停止します。# /etc/init.d/httpd stop (〜Red Hat Enterprise Linux 6.x の場合)
# systemctl stop httpd.service (Red Hat Enterprise Linux 7.x 以降の場合)
-
パッチスクリプト実行
- [管理サーバまたは AP・管理サーバの場合]
# ./upgrade.pl admin
- [AP サーバの場合]
# ./upgrade.pl app
更新されるファイルの保存をしてから従来のパッチ処理が実行されるようになりました。インストールされるファイルの一覧は upgrade.pl を”-view”というコマンドオプションつきで実行すると見られます(この場合、パッチの適用は実施されません)。保存が不要の場合には、upgrade.pl を”-without_save”というコマンドオプションを指定して実行してください。
-
下記、特定条件により発生する手順に記載がある場合は、該当するコマンドを実行
-
httpd サービスの起動
# /etc/init.d/httpd start (〜Red Hat Enterprise Linux 6.x の場合)
# systemctl start httpd.service (Red Hat Enterprise Linux 7.x 以降の場合)
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コンソールが表示されるとアップグレード作業は終了です。
項目 | 確認対象 |
---|---|
アップグレード後のバージョン確認 | INSUITE®「管理機能」-「システム管理」-「システム情報」 |
アップグレードの履歴確認 | /home/DreamArts/logs/patch/patch_history.dat |
アップグレード時の詳細ログ | /home/DreamArts/logs/patch/patch.log |
特定条件により発生する手順
◯Luxorゴミインデックス削除コマンドの実行
「Ver.4.0.3 ise-2546 統合検索で検索にヒットしたデータをクリックしても"すでに削除されています"と表示される場合がある不具合の修正」により残留してしまったゴミインデックスを削除するツールを実行します。
詳しい事象については 「Ver.4.0.3 ise-2546 統合検索で検索にヒットしたデータをクリックしても"すでに削除されています"と表示されるばあいがある不具合の修正」 、Luxor Ver.2.0.4リリースノート および Luxor Ver.1.3.9リリースノート 「特定手順でINSUITEデータを削除する際、インデックスが削除できずLuxorに残ってしまう不具合を修正」をご参照ください。
本コマンドの詳細、オプションについては「Ver.4.0.3 ise-2719 Luxorゴミインデックス削除コマンドの提供」をご確認ください。
- 実行例
本コマンドは管理サーバにて root ユーザにて実行してください。
特定期間における"ライブラリ"のゴミインデックス件数を集計
perl /home/DreamArts/bin/delete_luxor_dirty_index.pl -component library,history-library -from 2015/01 -to 2018/03 -opt count -out result.log
特定期間における"ライブラリ"のゴミインデックスを削除
perl /home/DreamArts/bin/delete_luxor_dirty_index.pl -component library,history-library -from 2015/01 -to 2018/03 -opt del -out result.log
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前提条件
本コマンドはLuxorのバージョンが以下の場合のみ実行可能です。
- Luxor 1.x .. Luxor Ver.1.3.9 以上
- Luxor 2.x .. Luxor Ver.2.0.4 以上
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注意事項
- ゴミインデックスの削除を行う際は事前にLuxorサーバのバックアップを推薦します。
- Luxorサーバのバックアップの手順は、「Luxor_Ver.2.0_インストレーションガイド」あるいは「Luxor Ver.1.3.9 リリースノート」をご参照ください。
- ゴミインデックスの削除を行う際はメンテナンスモードで実施してください。 やむを得ずメンテナンスモードに移行できない場合は、本コマンドで削除を実行するタイミングの1日前までの日付を -to オプションで指定して実行することをお勧めます。
- NFSサーバ上の添付ファイルなどが何らかの理由で破損、削除された場合には本コマンドを実行してもLuxor側にゴミインデックスが残留してしまう場合があります。