Luxorのサポート環境

サポートプラットフォーム

ハードウェアスペック

ハードウェアの選定にあたっては、ユーザ数、同時処理リクエスト数、データの更新頻度、参照頻度、ネットワーク性能、サーバ構成等あらゆる要件を考慮する必要があります。インストールに必要なLuxorサーバの推奨スペックは下表の通りです。また、Luxor サーバのパフォーマンスとサイジングの詳細については、『Luxor_Ver.1.3.0_サイジング基礎情報』を参照してください。

表 推奨ハードウェアスペック

ハードウェア項目 推奨最小スペック
CPU デュアルコア 2.6 GHzまたは同等のもの
メモリ 1 GB以上の空き容量(Java仮想マシンに割り当てる容量)
Luxorが使用するJVMヒープサイズを充分に確保しておくことで、Luxorがキャッシュを適切に利用できるようになる。一般的には、利用できるRAMサイズの1/3から1/2をLuxorのJVMヒープに設定することが推奨。
インストールに必要なハードディスク 500MB程度の空き容量(プログラムだけの容量。インデックス領域は含まない。)
インデックス領域としてローカルディスク、NFSサーバなどが使用可能。

ソフトウェアスペック

Luxorを動作させるための必要なソフトウェアプラットフォーム及びソフトウェアを説明します。

サーバ サポートOS
Luxorサーバ Red Hat Enterprise Linux 5.X
Red Hat Enterprise Linux 6.X
Red Hat Enterprise Linux 7.X
CentOS 5.X
CentOS 6.X
CentOS 7.X

Luxorをインストールすると以下のソフトウェアが自動的にインストールされます。Luxorをインストールする前に、対象環境にて/usr/bin/unzipコマンドがあることを事前に確認してください。

表 自動追加するソフトウェア(Luxor Ver.1.3.8モジュールの例)

ソフトウェア バージョン インストール先
JRE 8 Update111 /usr/local/solr/jre1.8.0_111
Tomcat 8 (apache-tomcat-8.5.9) /usr/local/solr/apache-tomcat-8.5.9

※ PCブラウザ上で動作するJavaのバージョンは、オラクル社及びブラウザ自身がサポートするJavaのバージョンがサポートされます。現在サポートされているのはJava8となります。

INSUITE®がサポートするLuxorのバージョン

INSUITE®がサポートしているLuxorのバージョンは下表の通りです。一部未検証な組み合わせもありますが、理論上使用可能であるため、サポート対象としています。

表 LuxorとINSUITE®のバージョン

INSUITE® Luxor Ver.1.3.0以前 Luxor Ver.1.3.X
Ver.3.1.X
Ver.3.2.X
Ver.3.3.X
Ver.3.4.X
Ver.3.5.X
Ver.4.0.X
Ver.4.1.X

◯:検証済み △:未検証 ☓:サポート対象外

Sm@rtDBがサポートするLuxorのバージョン

Sm@rtDBがサポートしているLuxorのバージョンは下表の通りです。一部未検証な組み合わせもありますが、理論上使用可能であるため、サポート対象としています。

表 LuxorとSm@rtDBのバージョン

Sm@rtDB Luxor Ver.1.3.0以前 Luxor Ver.1.3.X
Ver.3.2.X
Ver.3.4.X
Ver.3.5.X
Ver.3.6.X
Ver.4.0.X
Ver.4.1.X

◯:検証済み △:未検証 ☓:サポート対象外

各サーバの役割と通信

Luxorサーバと各クライントサーバ(INSUITE®サーバ/Sm@rtDBサーバ)の構成と役割、ネットワークの通信要件などを説明します。

各サーバの基本構成と役割

以下はINSUITE®およびSm@rtDB環境にLuxorサーバを構築する場合の構成例です。それぞれの役割については、下記の「表 LuxorサーバとLuxor管理端末の役割」を参照してください。

Luxorサーバの構成例

Luxorサーバと管理端末の役割について、次の表に記載します。

表 LuxorサーバとLuxor管理端末の役割

サーバ 役割
Luxorサーバ 各APサーバより送られてきた検索リクエストに対し、閲覧権限チェックし、検索結果を返すサーバ。
HTTPサービスとしてTomcatを利用している。
Luxorサーバは NFSサーバ・DBサーバ・管理サーバに同居させることも可能、性能面の考慮や検索速度に影響させないため、専用サーバに導入することを推奨。
Luxor管理端末 Luxorを管理する端末。WEBブラウザを使ってLuxor管理画面にアクセスし、動作確認やインデックス作成状況の確認を行うことができる。
LuxorサーバはAPサーバ・管理サーバからのみアクセスできれば良いので、基本的にはDMZの内側へ設置することが推奨。ただし、Luxor管理端末からアクセス可能になるよう構成する必要がある。
通常の運用時には特に必要なし。

各サーバ間の通信要件と構築例

Luxorを利用する際、各サーバ間は、デフォルトでは、BASIC認証を用いて認証を行っています。Luxor管理端末からLuxorサーバにアクセスする場合は、ユーザ名とパスワードが必要になります。ユーザ名とパスワードは、インストール時に変更可能です。変更の詳細については、setup.confのluxorUserPassより参照してください。

各サーバ間の通信要件

表 各サーバ間のプロトコル(デフォルトポート)

サーバ プロトコル(デフォルトポート) 通信内容
Luxorサーバ→INSUITE® APサーバ
Luxorサーバ→Sm@rtDB APサーバ
HTTP(80) LuxorからINSUITE®/Sm@rtDBへの内部リクエストを行う
INSUITE® APサーバ・管理サーバ → Luxorサーバ HTTP(10080) INSUITE®からLuxorへの検索、データ登録を行う
Sm@rtDB APサーバ → Luxorサーバ HTTP(10080) Sm@rtDBからLuxorへの検索、データ登録を行う
Luxor管理端末 → Luxorサーバ HTTP(10080) システム管理者がLuxorの管理画面を参照する
Luxorサーバ HTTP(18005) LuxorのTomcatがシャットダウンのリクエストを受け付ける

Luxorサーバの構築例

INSUITE®とSm@rtDBが利用するLuxorサーバを同一台に構築する場合、INSUITE®の統合検索でSm@rtDBを対象とすることは可能です。下記の前提条件を満たした上で設定を行ってください。

  • INSUITE®はVer.3.3.0以降且つSm@rtDBはVer.3.2.0以降であること
  • LuxorはVer.1.3.0以降のバージョンであること(Ver.1.3.0以前のバージョンにて、Sm@rtDBは未対応。)
  • INSUITE®とSm@rtDBにて同一Luxorサーバを利用すること

異なるバージョンのLuxorを1台のサーバ上に構築することはサポート対象外とさせて頂きます。構築パターンについての説明は、「Luxorを利用する構築パターン」の記載より確認してください。

【設定後の検索画面】

INSUITE®の統合検索でSm@rtDBも対象にする設定